旅先の朝は神社へ散歩。和歌山市の九頭神社へ

普段は朝起きると真っ先に庭に出て、太陽の光を浴びながら庭の手入れをしたりヨガをしたりするが、和歌山市の実家に帰ったとき、庭がないので日の光と植物を求めて近くの神社へ散歩に行った。




「九頭神社」と書いて、「くずじんじゃ」と読む。かつて、この辺りには川が流れ、支流に分かれた様子が龍の九つの頭のように見えたらしい。

今ではその面影はない。かつてのこの辺りの風景を想像しようとしたが、想像もつかなかった。見てみたい。

本殿の裏に、大きなクスノキがいる。幹の下のほうに穴があいていて、子どもの頃、ここを覗いたらヘビか何かが飛び出してきそうでこわかったのを覚えている。



この木は、かつてのこの辺りの風景を見ていたのだろう。



手を当てて、見せてくれるようにお願いしてみたが、見えなかった。

境内の木々が時々手入れされている形跡がある。小さな小さな森だが、森の香りがする。カラスが群になってその上を飛んでいる。住宅が隣接していて、この辺では嫌われ者かもしれないが、たくましく生きている。

後から訪れたおじさんに挨拶し、神社の外に出る。中から「はぁ!」という威勢のいい声が聞こえた。おじさんが太極拳か何かをしているらしい。毎朝されているのだろうと思った。翌日も散歩に来ればまた出くわすかもしれないと思ったけれど、翌日からは朝の散歩に出かけなかった。

最近は、旅行に行くとよく朝の散歩に出かける。歩いて行ける距離のところに神社があることが多いのはありがたい。