ギターの練習を始めた。何事も上達したければ負荷をかけた日々のトレーニングが必要



子どもの頃から音楽が好きだった。

幼稚園で先生が弾くオルガンの音に感動し、ピアノを習い始めた。5~6年でやめてしまったけれど、小さい頃に身につけたことは忘れない。

中学生の頃、父が弾くアコースティックギターの音に心を動かされ、ギターを買ってもらった。当時好きだった(今も)スピッツの弾き語り用の楽譜を買って、楽譜がボロボロになるまで弾いて歌った。

ピアノは単調で退屈な指の運動のような練習から段階を追っての曲の練習まで、「厳しい訓練」を受けたので上達したけれど、ギターは自己流で楽しむことメインで負荷をかけた訓練をほとんどしてこなかったので、あまり上手くならなかった。難しいコードがたくさん出てくる曲はいまだに弾けない。

最近、友人の結婚式で、ギターを頼まれた。どうせならオリジナル曲を贈りたいと思い、相方と一緒につくって演奏した。それ以来、音楽の楽しさや意義を改めて知り、ギターもちゃんと弾けるようになりたいと思い、自分が気持ちよくなるために弾くだけでなく、負荷をかけた練習を(指が痛いとき以外)なるべく毎日するようにしている。

使用しているのはこの教本。


アコギ基礎トレ365日! (CD付き) (アコースティック・ギター・マガジン)


「左手強化」「リズム感強化」など、目的別に用意された練習(1日当たり2小節)を1年間続けるというもの。

ピアノを習っていた頃にしていた単調な練習を思い出した。指が辛かったけれど、あのおかげでスムーズに動くようになったり強弱をつけられるようになったりしたのだろう。ギターも同じような練習が必要に違いないが、なぜか今までそれをやってみようとは思いもしなかった。

教本を使った練習を1日に30分~1時間を数日続けるだけでも、指の動きが違ってきたのがわかった。いつもの曲を弾いてみると、指がいつもよりスムーズに動き、ミスが減り、音が違ってきた。これを1年間続ければかなり効果がありそうだと思った。今で約3ヶ月目。だんだん指が動くようになっていくのが面白くて、案外楽しく続けられている。

ピアノやギターに限らず、何事も上達しようと思えば、単調で退屈な練習も必要なのだろうと思った。今の自分にできる範囲で自分が気持ちよくなれることだけをして自分に負荷をかけないでいると、なかなか次の段階に進めない。

何かを日々練習、学習するには、それなりの時間を確保する必要がある。やりたいことが限られていて、時間にたっぷり余裕があるならあとは意志の問題だけど、やりたいことがありすぎるけど時間がない、という場合は、まず今はどれに集中するかを決めて、何とか時間を捻出する必要がある。ちなみにぼくは、やりたいことがありすぎて、時間の余裕は比較的たっぷりあるパターン。こういう場合でも、優先順位を付けて計画的に取り組まないと、漠然と過ごしているうちにあっという間に時間が経ってしまう。

ギターの練習は夜寝る前にすることが多く、夕方から夜にかけてだらだらしていると寝るのが遅くなったりギターの時間が残らなくなってしまうので、夜のパソコン仕事を効率よく切り上げられるようになった気がする。時間があり余っているような気でいると、だらだらと過ごしてしまいがちだけど、その日、(その週、その月、その年・・・)にやりたいことをはっきりさせておくと、そのために何とか時間をやりくりしようとする。

それから、新しいことを練習すると、脳の普段使わない部分が動き出してボケ防止によさそうな気がする(「若いのにまたジジくさいこと言って」と相方につっこまれそうだけど)。


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by 硲 允(about me)
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