炎の石

ある日の夕食のあと、左のてのひらにピンクトルマリンとルビーとパープルローズクォーツを乗せていたら、手がピリピリ熱くなってきて、ルビーかなと思って他の石たちを右手に移動してみたら、やっぱりルビーだった。

こんなに熱くなることはあまりないのでなんだかうれしくなって、横にいた相方に報告。

相方はリビアングラスが熱くなって、火傷したみたいになってしばらくヒリヒリしていたことがあるらしい。気をつけたほうがいいよ、と、調子に乗って熱さを楽しんでいるぼくに忠告してくれた。

「ルビーは火って言うもんね。こういうことかぁ」

6mmくらいの小さな六角形のルビーの結晶。それが熱くなって燃え盛る炎のように見えてきた。1センチくらいのミニチュアのさつまいもがあったら、ルビーの横に置いておいたらいい感じの焼き芋になるんじゃないかと思えてきた。

「この横で焼き芋焼けそう」

と相方に言うと、何を言ってるんだろう?という顔を一瞬した後、

「石焼き芋じゃん!それ」と突っ込まれた(爆笑)