硲 允(Makoto Hazama)のプロフィールと仕事

プロフィール


おるところ:香川県(和歌山生まれ、東京経由)

してること:無農薬のお米と野菜づくり、森の活動、もの書き、翻訳、暮しのものづくり、ギター弾き語り、骨法(400年前の忍者の自然療法)など…

ちょっと長い自己紹介

オーストラリアからコアラ6頭が日本に初上陸した年に、和歌山の地に誕生。

幼稚園は好きではありませんでしたが(幼稚なことさせられるから。「1月生まれ~!」とかいう歌で、誕生月に「はーい!」と言って手を挙げるやつとか)、音楽と出会えたのはよかったです。幼稚園の先生が弾くオルガンの音に感動して、ピアノを始めました。

ピアノは小学生の半ばで練習が辛くなってやめました。中学生になるとバスケに夢中になりましたが、スリーポイントシュートという、遠くからボールを投げて3点入れるやつ(普通に近くから入れると2点)にはまって、その練習をするのが生きがいでした。ボールがゴールの輪っかに触れることもなく中に入ってネットをシュッといわす音が好きだったのです。でも、邪魔が入らない状況でのスリーポイントシュートしか練習していなかったので、試合ではあまり使い物になりませんでした。その音が聞きたいだけなので、試合で勝つことにもあまり興味がなく、これはバスケの目的が間違ってるぞ、ということで、高校に入ってちょっとしてからやめました。

高校1年生の冬頃、英検の勉強を自主的に始めてみたら、面白くなってきて、今度は英語にはまりました。単語や文法を一つずつ覚えていくのをゲーム感覚で楽しんでいました(もともとゲーム大好きだったので。特に、ファイナルファンタジーというRPGのシリーズ)。とにかく、ゲーム感覚で英語のレベルアップを楽しみ始め、高校の授業では英語以外は興味ゼロ。他の教科の授業中は、英単語を覚えるためのマイノートをこっそり開いて暗記に勤しんだり、教科書の英訳を試みたりしていました。当時は、英語の勉強を一生続けられたら、それでこの人生は幸せ、と思っていました。

高校卒業後は、東京の学生寮に住みながら東京外国語大学に通いました。英語の発音が好きだったので、大学の授業で特に興味があったのは英語音声学でした。アメリカ英語とイギリス英語の発音の違いなんていうのは、どうでもいい人にとっては全くどうでもいいことかもしれませんが、ぼくにとっては重大な関心事で、それらを聞き分けられるようにしたり発音し分けたりできるようになりたくて、よく勉強しました。

当時もまだ、一生英語の勉強をしていきたいと思っていたので、そのためにはどんな仕事がいいだろうと考え、通訳者になろうと決めました。英語の勉強に使っていたiPodに「同時通訳 硲允」という刻印を彫ってもらったくらいの決意でしたが、大学を卒業する頃になって急に路線変更。経営コンサルタントの大前研一さんの『ザ・プロフェッショナル』という本を読み、最初は日本語の勉強のために読んでいたのですが、読み終わる頃には、路線変更決定。他人の言葉を訳し続ける仕事よりも、自分の頭でものを考えるコンサルタントの仕事に憧れました。

その後しばらく、コンサルやら、ロジカルシンキングやら、社会起業やらマーケティングやら、関心がその辺をうろうろしながらビジネス書を読みあさっていたのですが、どうやら自分は「ものを考える」ことに興味はあるしその能力を鍛えていきたいけど、会社の経営やらビジネスやコンサルティングやらに興味があるわけではない、ということに遅ればせながら気づいて、再び路線変更。

路線変更といっても、次の行き先が決まっていないので、ひとまずフリーランスに。フリーランスというと聞こえはいいですが、いきなりフリーランスらしい仕事があるわけでもなく、大学生の頃にしていた塾のアルバイトなどをまた始めて何とか食いつないでいくわけで、フリーランスというよりフリーター(その違いは微妙なところですが)。お金はキツキツでしたが、なかなか自由でした。

とはいえ、大学生に混じってずっと塾のアルバイトをしているわけにもいかず、フリーランスとしてできる翻訳の仕事を必死で探しました。数ある翻訳会社に手当たり次第に履歴書を送りましたが、ほとんど反応無し(翻訳の仕事は経験年数がものを言うのと、男は「使いづらい」というウワサも…)。ところが、捨てる神あれば拾う神あり、ということで、無事拾われて、翻訳や英語を使ったリサーチの仕事、出版社でのアルバイトなどをいろいろして、何とか生計を立てていけるようになりました。

翻訳の仕事を始めるまで、英語の勉強はしていたものの、日本語の勉強は特にしたことがありませんでした。日本語は勉強しなくてもできる気になっていましたが、英語から日本語に訳した原稿を仕事でチェックしてもらうと、「そんな日本語は無い!」などとつっこまれるわけです。自分ではヘンな日本語になっていることすら気づかない…というのが最初の段階で、気が滅入るほど指摘されてずいぶん鍛えられました。次の段階に行くと、これはちょっとヘンだなぁ、というのが自分でもわかるようになって、自分で調べられるようになるんですが、そうなるまでがちょっと大変でした。

あるとき、日本語の勉強にと、『和解』(志賀直哉著)という小説を読んだところ、そこに書かれた日本語の美しさや内面描写の深さに感銘を受けて、日本語で文章を書く仕事もしていきたいと思うようになりました。フリーランスになったばかりで、自分が何をしていきたいか、どう生きていきたいか、ゆっくりと見つめ直したい時期でもありました。他人に会うとぶれそうで、なるべく人との接触は控えて、家で仕事をする傍ら、誰に見せるわけでもなく文章をひたすら書き、いろんな本をひたすら読む日々が始まりました。志賀直哉さんの全集はほぼ全部読みました。その友人の武者小路実篤さんの作品にも感化され、当時の自分の文章を見返すと、実篤さんそっくりで完全になりきっていました…。

家にこもっての読書もある程度満足してきた頃、『わら一本の革命』(福岡正信 著)という本を読み、人間がしていることの無意味さを知らされ、自分が書く文章も無意味に思えてきて、書くのも一旦ストップ。農薬も肥料も与えず、なるべく人為を加えずに野菜や穀物などを育てる自然農に興味をもち、東京で暮らしていたアパートの近くに8平方メートルの小さな畑を借りて野菜づくりを始めました。

3.11が大きなきっかけとなり、2014年の春、東京から香川へ移住。「香川には何かご縁があったんですか?」とよく聞かれますが、完全な思いつきです(それも縁といえば縁ですが)。自然災害が少ないらしいし、香川出身の周りの人たちもみんないい人やし…ということで、キャンプ道具を背負って家探しに出かけました。

高松でレンタサイクルを借りて、半日自転車をこぎ、夕方、受付ぎりぎりの時間にキャンプ場到着。秋でもう寒く、他にお客はゼロ。「あやしいやつ?」と疑われているような気もしましたが、受付のおっちゃんはなぜかそっとしておいてくれました。翌朝、早朝からやっている有名なうどん屋でかまたまうどんを食べ、お店のおにいちゃんとおっちゃんに家を探しているのだと言うと、近所の不動産屋さんを教えてくれました。今振り返ると、家の探し方おかしいやん!という感じですが、この調子でどこへ行っても、みんな親切にしてくれて、やっぱり香川にしようという決意が強まりました。結局、空き家の活用に取り組んでいるNPOにいくつか空き家をご紹介いただいて、香川の真ん中に位置する町、綾川町の田畑付きの古民家をお借りすることができました。

香川に住み始めて1年目は、初めてのお米づくりに挑戦し、機械を全く使わなかったので、一年中、草刈りをして過ごしました。道具の使い方はおかしいし、助けてくれると言ってるのに全部断って手作業を貫くので近所の農家さんに怒鳴られながらで大変でしたが、お米は無事に実り、草刈りという特技も身につきました。

最近は、野菜やお米を育てながら、古民家の改修をしたり、翻訳やもの書き(本やブログ)をしたり、「フォレスターズかがわ」というNPOの一員として香川県内の森林の手入れや森のことを子どもたちに伝える活動をしたり、暮らしや仕事に関するワークショップ、それからギターの弾き語りなどもしています。2019年からは、松縄骨法院(香川県高松市)のほねほね先生に弟子入りし、「骨法」(400年前の忍者の自然療法)の修行中。

そんな日々の様子や、考えたこと、想ったことなどをブログで発信しています。

SNS


これまでに書いた本

珍妙雑記帖shop(オンラインショップ)で手製本を販売しています。


東京で暮らす日常の一コマや暮らしの中で生まれた想いをスケッチするように描いた随筆集。

おはなし仙人


おはなし仙人が、おかしな世の中を痛烈かつユーモラスに(自分で言うのもなんですが)批判する。語ったり、歌い出したり、自由きままなお話仙人の暴走を聞き手のりんごどんがなだめる。即興の語りから生まれた作品。

庭の花


物や植物を主人公とした物語集。庭の花、ケータイ電話、買い物かごなどの目からみたこの世界を、ちょっとシュールに、ちょっとユーモラスに描き出す。読んだあとは、いつもより物を大事にしたくなる、という感想を時々いただきます。

好きなことを仕事にする(珍妙見聞録 第1巻)



自分の好きなことを仕事にして、人生を楽しんでそうに見える人。自分らしさを大事にしながら、誰かの役に立てることを喜びとしている人。そんな人たちと出会い、お話をうかがったインタビュー集。


これまでに訳した本


写真集「狼煙」(写真・文 照井壮平 / 道音舎)



「シンプルな英語で話すアメリカ史 」 著者:ジェームス・M・バーダマン 翻訳:硲允、千田智美




「シンプルな英語で話す 西洋の天才たち―Western Genius」著者:ジェームス・M・バーダマン 翻訳:硲允、千田智美





お仕事のご相談


  • 翻訳(英日、日英)
  • 取材、ライティング
  • ワークショップ(和綴じの製本、暮らしの手仕事、好きなことカフェなど)
その他、仕事やプロジェクトのご相談は、お気軽にこちらからご相談ください。

コンタクト

ブログのご感想や質問などは、こちらからお気軽に。と言いつつ、場合によってはお返事できないことがありますので、あらかじめご了承ください。