香川の老舗自然食品店「ちろりん村」には、香川に移住して以来、ずいぶんお世話になっています。
無農薬の野菜や果物がいろいろ揃っています。
農作物を直接届けに来られている農家さんの姿を時々見かけることがあり、まさに産地直送。
星空農園さんの無農薬・無肥料・不耕起の農作物コーナー。その周りにはさまざまなマニアックなお塩が並びます。
今回、ブログでご紹介するにあたって、店長の大西さんに店内をご案内いただきました。
そのなかで、発酵食品の重要性についてお話いただき、お店で販売されている発酵食品をいろいろとご紹介いただきました。
米糀に酒粕、甘酒… 身体にいい菌を取り入れることの大事さは、ぼくも身を持って体験してきました。
一見、発酵食品に見えて、添加物だらけで即席製造の梅干しなども世の中には出回っていますが、ちろりん村には、こだわりの発酵食品が揃っています。
奇跡の甘酒は、無農薬のりんご栽培で有名な木村秋則さん式の自然農法でつくられたお米を使用。
東京にいた頃からお世話になっている千葉の自然酒の酒蔵「寺田本家」さんの日本酒も! ぼくはもともと日本酒が好きではなかったのですが、こちらの日本酒を飲んで、その本来の美味しさに目覚めました。
外出先などでも手軽に発酵食品をとることができる、「まいにち酵素生活 麹パウダー」(まるみこうじ)。他のお店では見たことがない、自然食品店ならではのマニアックなお取り扱いです。試食させていただくと、甘くてそのまま単体で食べても美味しかったです。手づくりお菓子に振りかけるという使い方も教えていただきました。
とんぎりやま農園(香川県三豊市)の自然農・自家採種のお米でできた麹も美味しかったです。
土曜日に入荷される、「おへそカフェ&ベーカリー」(広島県世羅郡世羅町)のパンも最高です(詳しくはこちらの記事に書いています)。
醤油などの調味料、油、お豆腐、海苔などの乾物…普段食べている、必要な食材は一通り何でもあります。
食材が安全なものでも、有害物質の含まれる食器で食べてはもったいない、ということで、安全な素材だけでつくられた「森修焼」の食器も扱われています。
ずらーっと、驚きのラインナップ。
森修焼の創業者は、ある日、スーパーで買ってきたアサリを茶碗に入れて塩出ししたところ、アサリが死んでしまったことから問題意識が生じ、有害な鉛やカドミウムを使用しない独自ブレンドの天然石を釉薬とした安全な食器の開発に至ったそうです。備長炭を上回る遠赤外線が身体を温め、食材本来の旨味や甘味を引き出すとされています。うちでも森修焼のお皿やコーヒードリッパーを使っていて、見た目も可愛くて落ち着くし、使っていてなぜかうれしくなります。
前に買ってご紹介したことのある「箸使い」。福井県の兵左衛門という、漆ぬり職人あがりのメーカーで、下地塗装と表面塗装にうるしを使用し、独自のくぼみによって、正しい箸の持ち方を覚えることができます。
書籍コーナーも気になります。中にはお店の歴史を感じさせるような昔のマニアックな本もあり、安全な食べもののことや世の中の問題を長年学びながら発信されてきたお店であることを物語っています。いろんな病気を食べものやお手当で治す方法が症状別に詳しく紹介された、「家庭でできる自然療法」(東城百合子 著)という本もあり、これはまさに「一家に一冊!」という感じで、いざというときに病気を自分で治すのを助けてくれる本です(一般的な本屋では販売されていません)。
いろいろお話が盛り上がり、1時間以上、お付き合いいただいて、お店の外観を撮ろうとしたら外がもう暗くなっていました。店長の大西さん、ありがとうございました!
ちろりん村を初めて訪れたのは、5、6年前に家探しや下見をしに香川に来たときでした。原発事故や放射能の話がすーっと通じて、うれしく、安心感を得たのを今でもよく覚えています。加工品の放射能を(ものによっては独自に)調べ、陳列棚の値段の辺りの見えるところに表示してくれているのは驚きでした。
ちろりん村のウェブサイトは情報満載で、面白いです。オンラインショップで買い物をして宅配で届けてもらうことも可能です。最新情報はtwitterで。
●お店の情報
自然食品と有機野菜の専門店「ちろりん村」
店舗の営業時間: 10時~19時
住所: 香川県高松市上福岡町2058-2
TEL: 087-837-4568
店舗TEL: 087-837-2976
【関連記事】
by 硲 允(about me)