三重県の郷土料理「蕗俵(ふきだわら)」をつくる。ラップ無しでおむすびを持ち歩ける

ゴミはなるべく出したくないと思っています。燃えないゴミは特に気になります。

おむすびを持ち歩くとき、無添加のラップを使うこともあるのですが、葉っぱでくるんで持ち歩けないかなぁ、と前々から思っていました。なかなか実行に移せずにいたのですが、「うかたま」(2019年7月号 vo.55)という雑誌を立ち読みしていると(結局、買って帰りましたが)、蕗(ふき)の葉でくるむ三重県の郷土料理が載っていて、「なるほど~!」と思いました。蕗は葉っぱが大きいし身近にあるのに、盲点でした。

「うかたま」の記事によると、三重県伊賀地方では、ふきの葉に包まれた豆ごはんを「さぶらぎご飯」と呼ぶらしく、「さぶらぎ」というのは、その年初めての田植えで行う豊年祈願の行事だそうです(ネットで調べると、「さぶらぎ」というのは「田開き」の意味らしい)。ネットで調べていると、最近では蕗の葉に包まれていなくても「さぶらぎごはん」というようです。

豆はえんどう豆は大豆やそら豆を入れるそうです。

三重県の中勢地方や三重県境の奈良県山添村では、これを「蕗俵(ふきだわら)」と呼ぶらしい。

「うかたま」の記事には詳しいつつみ方なども書いてくれていて、買って帰りました。

豆ごはんではなく普通のご飯を炊きましたが、おむすびを持って出かけたいときに早速つくってみました。


くるんだ葉っぱを留めるのに茎の筋を使うということに、さらに感激。上手にくるめば、柄の部分を持って持ち運ぶこともできます。

炊きたてのご飯でつくるのがポイントらしいです。熱々のご飯を蕗の葉でくるむと、蕗の葉が黒くなりますが、そうすることで、風味がご飯に移ってさらに美味しくなるそうです。たしかに、蕗のいい香り!美味しすぎて、食べすぎました…。

ラップよりも、お米が付きにくく、食べやすいのもいいです。手に付かずに食べられて、食べた後の葉っぱは土に還る、という気持ちよさ。森林活動のときの昼食なら、そのまま森に置いてこれるし、街で食べるなら、持って帰って庭や畑や生ゴミコンポストへ。

今のところ、蕗が歩いてちょっと行ったところにしかないので、ちょっと手間ですが、庭にあるといいなぁ。

「うかたま」(2019年7月号 vo.55)には、他にも葉っぱでくるむ広島や秋田の郷土料理が載っていました。




ラップよりはっぱ! プラスチック・フリー生活には、葉っぱがいろいろと大活躍してくれそうです。


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by 硲 允(about me)