学校の教室に無線LANは要らない。学習・記憶力低下、ガンのリスク高める

ぼくが小・中学、高校に通っていた頃は、教室に無線LANはなかったが、文部科学省による2014年度からの「教育のIT化に向けた環境整備4か年計画」により、日本の学校での無線LANの本格的な導入が始まり、今後、すべての普通教室に超高速無線LANを設置する方針らしい。

ぼくは電磁波に敏感なほうで、無線LANを使用しているカフェなどにいると頭痛がすることがある。発信器のそばにいると、強烈に症状が出るので、発信器の位置を確認して、なるべく遠くに座る。

LANに限らず、無線のものは気味がわるいので、家ではネット回線やマウスなども、有線のものを使用している。

時々無線LANのある場所に行くくらいなら、そのとき限りで済むけれど、電磁波に過敏な人が、無線LANのある教室で毎日授業を受けないといけない、というのは、かなりの苦痛である。

週刊金曜日 1241 7/19号で、「学校などの電磁波、化学物質への過敏症により進学が困難に 中学生が文科省に要望書」という記事を読んだ。電磁波過敏症(EHS)と化学物質過敏症(MCS)を発症している中学生が来年、高校への進学を希望しているが、これらの症状があるため、通えそうな高校が見つからないという。通信制高校への進学を検討しているが、インターネットやテレビ、ラジオを利用した勉強や、交通機関や自家用車での移動も困難とのこと。

複合的な汚染まみれの現代社会では、誰がいつこのような症状を発症してもおかしくないと思う。そのような症状が発症するのを予防し、発症してしまった人には最善の対策を行える社会になっていってほしいものだと思う。

上の記事によると、経済協力開発機構(OECD)が2012年に行った調査では、学校でのコンピュータ利用頻度が高いほど、成績が低下したという。それに、電磁波に被爆すると発達障がいや自閉症の症状が悪化するという研究も発表されているという。

最近は学校でコンピュータに関してどんな授業をしているのか知らないけれど、ぼくが学校で受けたコンピュータの授業は、ごくくだらないものだった。タイピングの練習とか、マウスを使って絵を描いたり…。そういうのは、パソコンを使う必要が生じたときにちょっと練習すれば覚えられるものだし、学校でわざわざ一斉に授業で教えるようなものではないと思う。

無線LANのリスクは、世界的に認識され始めているらしく、同じ記事によると、米国オレゴン州では、子どもや教職員の健康を守るために、無線LANの有害性を各校に知らせ、有線などを利用して被爆を最小限にするよう求める法案を2019年月に採択したという。欧州にも、無線LANの利用を禁止・制限する自治体や国もあるという。

上の中学生のために意見書を提出した、電磁波の健康影響に詳しい米国の研究者、シンディ・セイジさんは、「学校の無線LANは生徒の神経的な損傷、学習や記憶力の低下、成績悪化やガンの長期的なリスクを高める」と述べているという。

無線LANの危険性は、電磁波に敏感な人なら、体感的にわかる。これは学習の場には全くふさわしくないモノで、すべての普通教室に設置するのではなく、すべての教室から撤去してもらいたいものだと思う。


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by 硲 允(about me)