ガラス瓶(密閉容器)のフタのパッキンにもBPAの危険性。天然ゴムのパッキンにします


食品を保存するガラス瓶というと、本体のガラスとフタの金属でできていて、プラスチック・フリーの容器だと思い込んでいたけれど、「プラスチック・フリー生活 ~今すぐできる小さな革命~」(シャンタル・プラモンドン、ジェイ・シンハ 著、服部雄一郎 訳)という本を読んでいると、フタの内側のパッキンにプラスチックが使われている、と書かれていて、たしかに…。

しかも、健康被害(思春期早発症、肥満、不妊、インスリンの抑制、多動、学習障害、乳がん、前立腺がん、心臓病、2型糖尿病のリスク増加など)のリスクが指摘されているビスフェノールA(BPA)が使われていることもあるらしい。

高温のものを入れたときにはフタの内側に触れないように気をつければいいだろういけど、熱いものを入れて斜めにしてフタの内側に触れたり、湯煎にかけてフタの内側を蒸気で熱するのはあまり気が進まない…。

近年では、大手ブランド(BallやKerr)もBPAフリーのふたを取り揃えているけど、その代わりに何を使っているかは企業秘密らしく、BPAに似た化学物質を含む可能性が否めないようです。

著者によると、瓶詰めを確実にプラスチック・フリーにするためにできることは一つで、「ガラスのふた+ゴムのパッキンを使うこと」だと言います。

うちでもドイツのWECKのガラスキャニスターを使っています。



いろんなサイズや形があり、おかずを保存したり、プリンをつくったり。

天然ゴムのパッキンと留め具が普通は別売りで、容器のサイズによって数種類あります。



近所のイオンでも、雑貨店やキッチン用品店で買えます。

瓶に比べると、開けしめに少し手間がかかりますが、プラスチックのリスクや有害性を考えると、多少の面倒は言ってられない、という気になります。

フランスのル・パルフェ(Le Parfait)というメーカーの密閉式ガラス保存容器のパッキンも天然ゴムらしく、こちらもよさそうです。


検索していると、イタリアのアデリアというブランドのガラス密閉容器にも、パッキンに天然ゴムを使用している商品がありました。(合成ゴムを使用している商品もあったので、よく確認する必要があります)




他には、セカンドハンドストアやネットショップを探し回ってヴィンテージの古いガラスぶたとゴムパッキンを見つける、という方法も書かれていますが、アンティークのガラスにはキラキラと見た目は美しくても鉛(神経毒性物質)入りのガラスが使われていることがあるようなので、要注意です。

家にある瓶は、中身が触れず熱に当たらない用途で活用していこうと思いますが、これからWECKやル・パルフェの容器が増えていきそうです。


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by 硲 允(about me)