弱みや悩みを誰かのプラスに

松縄骨法院のほねほね先生に弟子入りし、骨法の修行中。

ぼく自身、身体の悩みがまだすべて解消したわけではないけれど、自分が完全によくなってから他人の施術をするよりも、自分もよくなりながら、誰かの体調を少しでもよくできるのであれば、手伝いたいという思いがある。

誰かを元気にすることで、自分も元気をもらえる。誰かの身体のコリをほぐし、リラックスした表情を見ると、自分の疲れも忘れてしまう。リラックスしてただ気持ちいい、というだけでなく、自然治癒力が回復していろんな病気や症状が治っていくことに自信をもてる療法に出会えたことを幸福に思っている。

3月に肩を痛め(三十半ばなのに五十肩?)、骨法のおかげでだいぶ回復した。肩を痛めたために骨法に出会うことができ、花粉症や鼻炎、あせも(アトピー)など、いろんなところが回復に向かい、まさにケガの功名。

自分が身体の不調を抱えたときに、骨法を始めてから、これはチャンスだと思えるようになった。痛みや違和感を経験し、それを治していく過程で、身をもってその辛さや治し方を体験できる。肩を痛めて腕が上がらない、なんていうことはこれまで経験したことがなかったが、自分がそうなってみることで、その大変さや、どこがどう痛い、ということや、どこをどうすればほぐれて回復するか、ということを身をもって学べた。

先日も自分で自分を施術し過ぎて指を痛めてしまった(他人の施術では主にてのひらを使うので痛めにくいが、自分にするとなると届きにくかったりして指を多用していた)。指を痛めると施術に差し支えがあるし、重たいまな板を洗ったり草刈り機を使ったりするときも痛くて日常生活にも支障があったが、これもまた、自分で自分を治す練習だと思うことで、積極的な心持ちでいられた。

ぼくは自分の身体のちょっとした不調が気になりすぎるほうで、それはあまりよくないことだと思っていたけれど、他人に施術するとなると、他人のちょっとした不調の苦しみや違和感に共感しやすく、それを取り除くことに意義を感じられる、という強みに転化できるかもしれないと思った。

弱みや悩みや自分の不調を誰かのプラスに転じることのできるものに出会えたことを幸運に思う。


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by 硲 允(about me)