文法

英語学習書の仕事をしながら思い出したけど、そういえばぼくは学生の頃、英語の勉強が好きだったけど、文法用語は苦手だった。でもお世話になっていた英語塾の先生が、文法用語をあまり使わずに教えてくれる先生で、その相性がよくて、英語が嫌いにならずに済んだのかもしれない。文法的に理解するよりも、丸暗記したほうが早いようなことは丸暗記するスタイル。言葉というのは文法用語ができる前に生まれて、後から文法用語を付けて解釈したのだろうから、そのほうが人間の言葉の覚え方としてはナチュラルなのかもしれない。

文法的にきっちりと納得しながら理解していったほうがしっくりくる人もいるだろうし、適した学習スタイルは人それぞれだと思うけど。やっぱり何事も自分にあった方法を選ぶのが大事。

大学に入って、英文法の専門的なクラスもあったので、そのときになってようやく文法用語をちゃんと勉強した。ノーム・チョムスキーさんの生成文法とかは謎すぎたけど…。

日々使わないことは忘れていく。英語は使っていても文法用語は使わないので、脳の久しぶりの扉を開いたりしている。

学校や試験の英語の勉強をしても英語の日常会話ができないからくりも今になってよく見えてきた。学校の授業や受験の英語ではけっこう難しい単語も覚える必要があるが、日常でよく使うボキャブラリーが案外抜け落ちている。そこは英会話学校の受け持ちということになっているのかもしれない。

そもそも話す練習をせずに話せるようになるはずがない。そこはスポーツと一緒。いくらルールを覚えても、練習しなければ試合で活躍できない。ぼくは本番の試合みたいなのには興味がなくて、マニアックなところにはまりこんでいくところがある。英語の場合は、単語を覚えるのが好きで、高校生の頃はマイ単語ノートをつくって、寝ても覚めても英単語を暗記し続けていた。でも、しゃべれるようになったりするのは興味がなくて、しゃべりたい話もなかった。スポーツも一緒で、バスケットボール部だったけど、スリーポイントシュートだけが好きで、練習ではよくシュートが決まったけど、ドリブルの練習をしないので試合では使い物にならなかった🤣

最近はもうちょっと全体像を見ていろんなことができるようになったかも。鳥の目、虫の目。昔は一点凝視専門だったけど、視野を拡げてぼんやりと見ることもできるようになった🕊