「家庭教師の求人」

家庭教師の求人の貼り紙を見て、何件か申し込んだ。

後日、担当者の男の人から電話がかかってきた。

「ハザマが申し込んだ…(どうのこうの)」

なぜいきなり呼び捨て? まぁそれはさておき、高校受験を控えている男子生徒の家庭教師の件らしい。ぼくはどんな内容だったか、よく覚えていなかった。高校の理系への進学を希望していて、マニアックな内容の試験もあるらしく、ぼくで対応できるのか…。そもそもぼくは英語を教えようと思っていたはずだったけど、そんな変則的な科目も教える必要があるのか? 担当者に聞いてもよくわかってなさそうなので、直接連絡をとることが可能かどうかきいてみたら、OKだと言われた。

「電話番号教えてもらえますか?」

「700円! コピーは110円!」担当者の声が急に大きくなって威勢よく答えた。

「??? 電話番号教えてもらうのに700円かかるんですか? 生徒さんと連絡とるのにお金を請求されるって、最初からそんな感じなら、お引き受けするのは難しいです。今後ともよろしくお願いします」

とやけに丁重にお断りした。やっぱりサインは最初に出ていた、いきなり呼び捨てにしてくるような人から来た仕事を引き受けてもろくなことがない、と思った。そのあたりで目が覚めた。コピーに110円も請求するとは、ぼったくりに違いない。

相方にこの夢の話をすると、ドリフみたいやね、最初普通の話やのに、いきなりぶっとんだ展開で…ドリフはほとんど見たことがないけど、たしかにドリフみたいやと思って大笑いした。時々こんな変な夢を見る。