雪の舞い散る日、命懸けで「荒神の名水」(香川県まんのう町)を汲む


時々、まんのう町(香川県)の「荒神の名水」を汲みに行っている

雪の舞い散る日、取材の仕事の帰りに寄った。道路が凍っていないかちょっと心配だった。


あと少しで到着というところで、道路に氷が張っていた。水たまりが凍ったらしい。ちょっと先には氷が見えないので、ここさえ通り越せばたどり着ける。前輪で氷の上を走らせてみたが、ツルツルして全く進まず、慌てて後輪でバックした。

水を汲める場所はそこから歩いて1~2分なので、積んできたポリ缶を持って歩くことにした。


氷の上をそろそろと通り過ぎると、その先は大丈夫だった。


手前の水汲み場。ホースで汲めるようになっているが、この日はほとんど水が流れてこなかった。


流れてきた水が凍っている。

その先の水汲み場まで行くと、びっくりする景色が待っていた。


荒神の名水がつららになっている…。


水を汲みに降りる通路も凍っていて、足を滑らせると崖に真っ逆さま、という危険もあるが、せっかく来たので水を汲まずに引き返す気にはなれず、足もとを最大限注意しながらおそるおそる降りて水をタンクに汲んだ。満タンまで汲むと持って上がるのが大変で足を滑らせる危険性が高まるので、半分くらいにしておいた。タンクを2つ持ってきていたので、2往復した。

水汲み場に至る道は、車一台が通れるくらいの幅しかないので、氷が張っていた場所からバックで戻る必要があった。カーブした道で、崖になっているので、落ちたら大変。水を無事に汲んで一安心したと思ったら、もう一つの難関が待ち構えていた。


最大限注意しながら、そろそろとバックで引き返し、無事に生還した。美味しくて身体にいい水を汲みに行って死んでしまってはシャレにならない。寒い日に気軽に向かったが、冬の山道のこわさを思い知った。


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by 硲 允(about me)
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