玄米餅を初めてつく。餅つきのある日常。


昨年末から、庭に転がっていた石臼で餅つきを時々している

ベーシックな白い餅、畑で摘んだヨモギを入れたヨモギ餅、小豆で色を出した赤い餅のほか、今回は玄米餅をついた。

たいてい、餅というのは白いもので、もち米を精米しているが、玄米餅はその名の通り、精米せずに玄米のままのもち米を使う。

玄米餅は、玄米を水に浸して発芽させてから蒸すと美味しいらしく、しばらく水に浸けていたが、こう寒いとさすがに「今は違うだろう」とのことで、発芽してくれない。友人たちと一緒に餅つきするときまでに間に合うかな、と思って浸けていたが、間に合わず、それから何週間も過ぎた。

水分をある程度吸収して柔らかくなってきてそうなので、発芽は諦めて蒸すことにした。蒸すときは、上の写真のように、庭で火を焚いてステンレスの蒸し器で。せいろの蒸し器もあり、その方が美味しく蒸せそうだけど、枯竹などを入れてガンガンに火を焚くとせいろを燃やしてしまいそうなので、こういうときはステンレスが便利。

もち米を蒸しているときに、友人から電話があり、これからニンニクを届けてくれるという。今度一緒に餅つきをしようと言いつつ、予定が読めずなかなかお誘いできずにいたので、ちょうどいいタイミング。訪れた友人は、めでたい風景だと面白がってくれて、一緒に餅を丸めた。たしかに、餅つきは普通、イベント的にするものだけど、何でもないときに家で二人で餅つきをしているのは珍しいかもしれない。何でもないときに餅つきをすると、日常にちょっとお祭りの要素が加わって何だか楽しくなる。


今回、玄米100%ではなく、精米したもち米もミックスした。杵でついていると、精米したもち米のほうが早くつぶれて柔らかくなっていくが、玄米のほうは粒が簡単に崩れない。時間をかけてついていると、もち米が石臼にくっつきやすくなってくるので、時折、水で濡らしてくっつきを防止する必要がある。精米した白い餅よりも玄米餅をつくほうがちょっと難しいことがわかった。


玄米餅の完成。玄米の粒が程よく残っていて、噛むとプチプチとした食感がいい。1つでお茶碗1杯分くらいあるのだろうか。美味しすぎて一度に3つ食べると、しばらくお腹が苦しかった…。

やっぱりつきたての餅は美味しい。年中、時々つきたいなぁと思ったが、春になって畑仕事がいそがしくなってきたら難しいだろうと、相方と話した。草刈りや種蒔きが間に合っていないようなときに、呑気に餅をついている気にはなれないだろう…。餅つきは冬の楽しみか。春までにあと何回かつきたい。


【関連記事】

by 硲 允(about me)
twitter (@HazamaMakoto