家では牛乳よりも豆乳をよく飲む。夏は豆乳を飲みすぎるとあせもがひどくなるので控えているけれど、冬はミルク系の飲み物が飲みたくなる。チャイにしたり、紅茶やコーヒーに入れたり、そのまま温めてハチミツを入れたり。
上の写真は、近所のイオンで買ってきた、オーガニックの成分無調整豆乳。うちには冷蔵庫がないので、あけてからも常温保存。たいてい、あけるとすぐに飲んでしまうが、少しずつしか減らなくて1、2週間経ったある日、相方が飲もうとするとヨーグルトになっていた。
まだ重みがあって中身があるはずなのに、ひっくり返しても出てこない。さてはヨーグルトに、と思って匂いをかぐと、酸味のあるまさにヨーグルトの香りがした。豆乳を放置しておくだけでヨーグルトになる、という話を聞いたことがあったが、本当だった。
スプーンで中身をかきだすと、こんな様子に。
食べてみると、味も完全にヨーグルト。しかもかなり美味しい!
お気に入りのエルサンクジャポンの有機シリアルと、ニュージーランドのハチミツをかけて食べた。
ほどよい酸味で、ハチミツとよく合う。また豆乳をわざと放置しておいて、ヨーグルトにしようと思った。
豆乳を放置しておいたらヨーグルトになるといっても、どこでもいいわけではないらしい。周りにいる乳酸菌が豆乳に入り込んでヨーグルトになるので、家に乳酸菌が棲んでいる必要があるのだろう。うちは味噌にパンに漬け物にしゅわさかさんに、いろんな発酵食品をつくっているので、きっといろんな善玉菌が棲んでくれているように思う。
微生物は人間の気持ちにも反応するらしい。家の住人がずっと怒ってばかりいたりすると、放置された豆乳はまた別の姿に化けるかもしれない(まずはにおいを確かめて、危なそうなときは飲まないほうがいいと思う)。
リトマス試験紙じゃないけれど、生ものを放置しておくとどうなるかは、その生ものそれ自体と、それが置かれた環境をテストすることになる。買った野菜でも、すぐに腐ってぐちょっとなってしまうものもあれば、台所に置いておくだけで干し野菜になることもある。時間が経つと腐る食べものよりも、時間が経っても腐らなかったり発酵する食べものをなるべく選びたい。
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by 硲 允(about me)
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