自分がどう捉えるか


とある人が、あちこち美容院に行くたびに「剛毛」だと言われて嫌な気がしたと話していた。

物事はとらえよう。かたくて太い毛は、しっかりとした健康な良い毛だとも言える。切るほうからすれば、太い髪がたくさん生えていると切るのが大変なのでネガティブにとらえがちなのかもしれない。薄毛に悩む人からすれば、剛毛はうらやましいことかもしれない。

人はそれぞれ、自分のとらえ方で好き勝手なことを言う。それらを全く気にしないには修行が要るが、大事なのは、自分がどう捉えるか。

自分がネガティブにとらえがちなことをポジティブにとらえられないかと考えてみると、案外、気分のよくなる捉え方が見つかったりする。

一見、そのときはネガティブに思える出来事も、あとから考えるとそれが起きてよかったと思えることもある。一昨年だったか、ぼくは五十肩らしき症状に見舞われて、着替えや運転など日常のあれこれも大変になって困ったものだったけど、そのおかげで、骨法という療法に出会い、それをきっかけに身体のあちこちが改善してきて、他人への施術もできるようになったり、目に見えないエネルギーの感じ方も深まってきて、結局、振り返ると、五十肩になったのがいい流れをもたらすきっかけになっている。苦痛をともなう出来事は、そのときはラッキーとは思いにくいが、ラッキーなのかもしれないと思っておくだけでも多少、苦痛が薄れるように思う。