手打ちうどんで「打ち込みうどん」をつくる。冬に食べたい香川の郷土料理


うどん打ち、継続中。前回は生醤油や釜揚げ、「かけ」で食べたが、今回は「打ち込みうどん」(もどき?)。

「打ち込みうどん」というのは、香川の郷土料理らしく、香川に来てから初めて聞いた。「打ち込む」というのはどういうことだろうと疑問に思ったが、あちこちでいただく機会に恵まれ、ようやくどういうものなのか分かった。いろいろ具の入った味噌味のスープに、打ったばかりのうどんを(お湯で一旦茹でず)そのまま入れて煮込む料理のことらしい。

お祭りやイベントなどで、大人数でうどんを食べるときによく「打ち込みうどん」にする。大きな鍋一つでドーンとつくってしまえば、あとはそれぞれのお椀に入れるだけなので、手間がかからず、麺のゆで汁を捨てずに済むので排水も出にくい。

うちでは、普段食べている味噌味のスープに、打ち立てのうどんを入れて煮込んでみた。


白く浮いているのは、打ち粉に使った片栗粉。打ち粉もムダにせず食べてしまえるのもいい。スープにとろみがついてそれも美味しい。

十数分煮込んで完成!


今回は水分を少なめにうどんを打ったところ、もっちりとした仕上がりで、よりうどんっぽくなった。山梨で食べた「ほうとう」を思い出す(ほうとうは麺がもっと太いが、打ち込みうどんと同じように、味噌のスープで煮込む)。麺にスープの味がしみている。ゆっくり食べると、麺がだんだん柔らかくなってくるが、それも消化によくていい。冬の打ち込みうどんは、身体が温まって幸せを感じる。美味しすぎて食べ過ぎないように、麺をちょっと少なめに打っている…。


【関連記事】

by 硲 允(about me)
twitter (@HazamaMakoto