身体と気分

身体の状態と、精神状態は連動している。

たいてい、身体の健康状態がいいときは気持ちも安定して朗らかだし、ストレスが少なく気分がいいときは身体も調子もいい。逆も然り。

かといって、慢性的な身体の悩みというのもある。それが解消するまで気分よくなるのは諦めよう、というのは諦めが早すぎる。慢性的症状を可能な範囲で治すことを目指しつつ、身体の調子がわるくても気分よくいる工夫をこらすことは可能だ。それが人間の精神を鍛え、そうして鍛え続けることで、ちょっとしたことで動じなくなるのだろう。世の中、身体の不都合を抱えながらも明るく力強く生きている人もいる。そういう人を見ると、勇気を与えられる。

自分のことについては、今の自分に無理のない範囲で、身体の状態に関わらずなるべく気分よくいる工夫が大事だろうと思う。

一方、他人に関しては、自分ではどうしようもないことも多い。不機嫌で感じのわるい人に出くわした際、よく観察してみると、相手は身体に不調を抱えてそうなことが多く、それを知ると、その態度も仕方ないと思えてくることもある。相手がご機嫌であればこっちもご機嫌になる、というのでは相手任せ過ぎる。相手が不機嫌でもこっちはいつもご機嫌でいられれば(それがなかなか難しいのだけど)、相手もつられてちょっとはご機嫌になってくるかもしれない。