食品ラベルを見ることについて

本文とはあまり関係ないけれど、畑で育ったふたごナス

食品の買い物に行くと、周りの人が買い物をしている様子が目に入るものだけど、ラベルで原材料などを確認しいている買い物客はけっこう珍しいことに気がつく。

ラベルをチェックするのは、食品メーカーやお店を疑っているようで気がひける、という人もいるのかもしれない。細かいことを気にせずにパッと品物を取り上げてカゴに放り込むほうがカッコイイと思っている人もいるかもしれない。

ぼくも昔(というほど昔でもないけど)は、原材料を気にせず、食べものとは思えないようなものがたくさん入った食品を何でも食べていた。その結果、身体のあちこちにガタがきて、今では食品を買うときは原材料を一つひとつ確認するようになった。

食材の産地、農薬の使用・不使用、ポストハーベストのリスク、放射能測定の有無や放射性物質の含有リスク、遺伝子組み替え原料をしている可能性、原材料表記をしなくてもいい物質の含有リスク、などを確認・検討する。

最近は、いろんな材料が入った加工品のようなものはほとんど買わなくなったので、確認の手間はそんなにかからない。前に確認して気に入っているものを買うことも多く、確認の必要な商品は限られている。食品の原材料が気になりだした頃は、ラベルを見てもよくわからない原材料が含まれていることもよくあったが、そういうときは、ひとまず買わずにおいて、あとからネットなどで調べてみる(よくわからないカタカナの食品添加物が入っているようなものは、基本的に買わない)。

病気や身体の不調をもたらすリスクのある原材料が使われていても、買い物客はいちいち確認しないし、原材料名だけを見てもどんなリスクがあるかわからないから気にせず買うけれど、ガンのリスクがありますよー、とか、認知症になるリスクがありますよー、というのがわかっていれば、わざわざその商品を買う人は減るだろう。肺ガンになりますよー、とデカデカと書いていてもタバコを買う人は買うわけで、健康にいいものではないとわかっていたところで、それを買う人がゼロになるわけではもちろんないけれど、知っているのと知らないのとでは大違い。

怠惰に生きていると、「面倒」がすべてに勝りがち。お腹が減って、食べ物を買うときにラベルをいちいちチェックするのは、けっこう面倒なことだろうと思う。だけど、店に並ぶものをてきとーに自分の体に入れていては、ゆくゆく、さらに面倒で手に負えない事態に直面するリスクが高まる。自分の体は自分で守るしかない。誰も責任はとってくれない。


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by 硲 允(about me)