by [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons |
お店に行けば、「健康食品」コーナーなんていうのがありますが、「健康じゃない食品を売ってるのが(そもそも存在しているのが)おかしいんじゃないか」と思います。
「健康食品」が特別なものになるくらい、世の中は「不健康食品」であふれています。最近はちょっとずつ、食品から「不健康物質」が排除されつつあるようにも思いますが…。
「不健康食品」というのは、食品を売り手側の都合で効率よく売ってなるべく金になるように、「不健康」になるような材料を使ったり添加物を入れたりするわけで、その実態を知っている売り手は、自分の売っているものを食べたくない、というようなことになるわけです。農家の場合でも、販売用には農薬をばんばん使うけど、自分たちが食べる用はそれとは別に農薬も除草剤も使わずに育てていたりします。食肉工場で働いている知人も「生肉は食べないほうがいい」と言っていたと聞きました。
「不健康食品」を作っている側は、その工程を自分の目で見て自分の身体で感じているので、それを食べても大丈夫そうかどうか判断しやすいのですが、お店でちゃんとパッケージされて商品で販売されていると何でも大丈夫そうに見えるから恐ろしいことです。
今は、「不健康食品」のほうが多いことを大概の人が薄々(あるいははっきりと)思っているからこそ、「健康食品」なんていうカテゴリーが成り立つわけです。
販売されている食品のほとんどが「健康食品」になれば、それと区別するには「不健康食品」のラベルが必要になります(ほとんどの商品にわざわざ「健康食品」のラベル付けをするのはおかしいので)。
「不健康食品」のラベルを付けても、それでも買う人はいるわけですが…。
先日、こんな広告を見つけて、もはやギャグだと思いました。
「タバコは、農業だ。」のキャッチコピー。何なに? 健康なタバコでもできたのかな、と思ったら、その下には、喫煙はがんや心筋梗塞や脳卒中の危険性を高めると書かれています。もはやギャグかと思いました。
「不健康食品」だと知ってて消費する人を止めることは難しいですが、作り手が食べたくないような「不健康食品」を知らず知らずに毎日食べ続けているような世の中はどうにかしなければ、と思います。