知る人ぞ知る「イラム紅茶」。ダージリンはニセモノが多いらしい。


「イラム紅茶」、というのを相方が高松の春日水神市場で買ってきてくれて、最近初めて知りました。紅茶販売専門店「TEA PARTY」というところの商品です。

「TEA PARTY」では、ネパールのイラム地方の山々に自ら足を運び、テイスティングをしたうえで直接買い付けてきているそうです。

イラム地方というのは、地図で見るとこの辺り。ネパールの東端です。



有名な「ダージン紅茶」のダージリンというのは、インド内にあり、上の地図で見るとイラムからインドとの国境を挟んですぐのところに見えます。グーグルマップでルート検索してみると、車で1時間40分の距離でした。

「TEA PARTY」では当初、ダージリン紅茶の取り扱いから始めようとされたそうですが、現地を訪れた結果、ダージリンではなくネパールのイラム紅茶を最初に扱うべきだと考えが変わったとのこと。

まず、イラムとダージリンは同じ山にあり、気候が変わらず、紅茶の苗も農園での作業の仕方も同じだそうです。

では何が違うのかというと、「ブランド」らしい。

ダージリンはネーミング力があり、「ダージリン」という名前をつけるだけで値段が数倍になるとのこと。しかも、「ダージリン」との名がついていても、ダージリン産の茶葉が全く入っていなかったり、他の紅茶とブレンドされているものが多く、世界中で流通している「ダージリン」という名の付く紅茶の約5分の4がニセモノとのこと!

それに対し、ネパールのイラム紅茶は、あまり知られていませんが、丁寧な仕事をしている茶園もたくさんあり、ダージリンと同じか、それ以上においしい紅茶がいくつもあるそうです。

このような背景を知った「TEA PARTY」では、ニセモノが増えてしまったダージリンではなく、未発掘の美味しいイラム紅茶を探してを扱うことにしたそうです。

イラム地方はネパール国内でも都市部に比べて貧しいエリアですが、「ネパール人は大変人が良く、貧しい中で真面目に働き、おいしい紅茶をコツコツと作っています」とのこと。こうした人々の仕事に対して正当な評価を送ることが、途上国の人々の生活の向上と、紅茶業界の発展につながる…そういう想いもあるそうです。

先日買ってきたのは、これだと思います。

香り豊かなマスカテルフレーバー!!◆スルヤダヤ茶園 ティーバッグ◆ 15個入り

ほどよい渋みがありますが、よく煮出しても苦くならず、やさしい甘味もありました。

「TEA PARTY」のウェブサイトで販売していて、徳島の「うだつマルシェ」や古書店「you are...」でもときどき出店されているそうです。

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