文章は「切り貼り」せず、前から順番に書いていく派です。

Maze (미로) Gimnyeong Maze Park Jeju (제주 김녕미로공원)

エッセイを書くときも小説を書くときも、ブログ記事を書くときも、ぼくは文章を「切り貼り」せず、前から順番に書いていきます。

小説は、先がまったく見せないままに書き始めることもあります。結末なんて自分でも全くわかりません。最初から最後まで、とりあえず書き上げます。その後で手直しをするのですが、大きく変えることはありません(というより、できません)。

ブログ記事の場合、伝えたいことが先にあってから書き始めるので、全体的にどういうことを書くかはあらかじめ決まっていますが、文章をどう構成するかは、パソコンの前に向かうまで決めず、そのときどきの即興性を大事にしています。

頭の中で考えているだけでなく、パソコンや紙に向かって手を動かしたからこそ生まれてくる思考やアイデアというものがあります。それが、書くことの面白いところです。あらかじめ、自分でわかっていることを書くと同時に、自分でもわかっていなかったことが書きながらわかってくる。

まだ文章を書き慣れていなかった頃、途中まで書いたけど、結論をうまくまとめられない、ということがよくありました。そうして無理やり考え出した結論というのは、自分が本当には思っていないことだということになりかねません。文章を体よくまとめようとして、無理やり考え出した結論では意味がなく、「ここまで書いてきたけど、何が言いたかったのか自分でもわからなくなってしまいました」というのが正直な結論でしょう。

自分のなかに本当に言いたいことがあれば、文章を思い付くままに前から順に書いていっても、自然と結論にたどりつくものです。

「あれ、書き出したけど、結局何が言いたいのかわからなくなった」というときは、無理やり結論を作り出さず、スムーズに書けたところまでを下書き保存するようにしています。時が経てば、考えや思いは熟し、結論までたどりつけるようになるものです。