辞書をぬりつぶしているうちに英語の勉強が楽しくなった話

'Idea' in the dictionary
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知らない英単語に出会ったら、英和辞典を引いて、その単語の訳語や発音記号や解説をノートに書き写し、写した箇所だけにマーカーで線を引く。

高校生だったときに自分で思い付いた勉強法です。これを続けているうちに英語の勉強が楽しくなってきました。

何が楽しいって、白黒の辞書にだんだん色がついていくのが楽しかったんです。勉強の成果というのは、なかなか目に見えにくいものですが、色のついた辞書をパラパラとめくると、自分がどれだけ勉強したかがひと目でわかる。最初のうちは、ごく一部にしか色がついていませんが、それがだんだん増え、いつの間にかほとんどのページで一箇所は色がついているくらいになる。

辞書を書き写したノートもそれとともに増えていき、通し番号を振ったノートは何十冊にもなりました。これが増えていくのも楽しみでした。

この勉強法を思い付かなかったら、あれほど熱心に英語の勉強をすることはなかったのではないかと思うくらいです。それまで、勉強というのはどの教科も受け身で学校や塾の授業を受けたり、宿題をするくらいで、自主的に勉強しはじめたのはこの勉強法を思い付いた頃からでした。

ぼくはゲームばかりしている子どもだったので、こういうゲーム的な勉強法が合っていたのかもしれません。ロールプレイングゲームが好きで、敵を倒して経験値をためてレベルアップしていくのが好きで、このレベルアップという作業はなかなか地道で時間がかかるのですが、全く苦になりませんでした。

英語の勉強というのも、コツコツ単語や文法を覚えてレベルアップしていくもので、ロールプレイングゲームと似たところがあります。ゲームと違って、飽きたらおしまいではなく、一生自分のなかに蓄積されていくのがいいですね。大学生の頃、「ゲームをやっている暇があったら英単語を覚えておけばよかった」と何度も後悔したものです。

辞書をぬりつぶしていく勉強法、ゲーム好きの方にはオススメです。

【関連書籍】


辞書からはじめる英語学習 関山 健治・著