羽咋市ウェブサイトより |
こんな取り組みをしている市があったとは。
石川県羽咋(はくい)市では、JAとタッグを組み、自然栽培のを実践する新規就農者を対象に独自の支援を打ち出しています。
その内容はこんな感じ。
- 自然栽培による営農を5年間続ける見込みのある人に対し、国の新規就農総合支援事業で支給される金額の1割を5年間助成する。(初年度は単身だと15万円、夫婦で22万5千円。2年目以降は所得に応じて変動)
- 県の「エコ農業者認定」を受けている自然栽培農業者で、自然栽培による営農を5年間継続する見込みのある人を対象として、耕作面積1平方メートル当たり20円を5年間助成。
- 自然栽培農業者に対し、農地確保を目的とした荒廃地整備用の作業機械(バックホウ0.25㎥)を市が借上げて支援する。
- 新規就農者の誘致、自然栽培の販路拡大に対し、200千円を上限に経費の1/2を補助。
- (これは慣行栽培・自然栽培問わず)市内の空き家に住む就農者で3年間以上居住する見込みのある者に対し、家賃の半分を助成(上限2万円)
※羽咋市空き家情報バンクはこちら
などなど(詳しくは羽咋市のウェブサイトをご覧ください)。
羽咋市では、2011年から「JAはくい」主催による「木村秋則自然栽培実践塾」も行ってきたそうです。
それとは別に、「エコ農業」や自然栽培を軸とする「環境保全型農業」の普及を目指す「のと里山農業塾」というのもあります。
山辺市長は、こう語っています。
自然栽培は、市とJAはくいがタイアップして力を入れている事業。農業といえば、生産量が重視されていましたが、最近は量より質が重視されています。自然栽培は安全性を追求しており、質の面でトップに立てると考えています。
一過性ではなく、毎日の給食に自然栽培の作物を取り入れられるようになったらいいですね。
ぼくの小学校時代の給食を思い出すと、あのお米のまずかったこと…どこで買えばあんなまずいお米が手に入るんだろうと思うほど。身体づくりで特に重要な子どもたちに、安全で美味しい食事を提供できる世の中にしないといけません。
羽咋市の北山教育長は、こう語ったとのこと。
「皆さんのこれからの体は、これから食べる食べ物で作られます。安心できる食材を食べて丈夫な体を作ってほしい」
ほんとですね。これからも安心できる食材を子どもたちに提供していっていただきたいと思います。
【関連書籍】
自然栽培 vol.5(木村秋則 監修)
木村秋則と自然栽培の世界
自然栽培ひとすじに