人間に野菜を無理やり合わせるのではなく、野菜に人間が合わせればいい。


冬の畑はちょっと寂しいですが、この頃は、菜の花が咲いて、春の訪れを感じます。

上の写真は、小松菜の花です。

花はきれいな一方で、野菜は「とう立ち」(花を咲かせる茎を伸ばすこと)したり花を咲かせる頃になると、かたくなってきます。

一代雑種の「F1種」には、とう立ちが遅くなるようにつくられた品種もあるそうです。野菜を販売して生計を立てていくとなると、そういう種を使いたくなる気持ちもわかるのですが、ぼくはどうやって掛け合わされたかわからない野菜ではなく、昔から代々種が採りつがれてきた固定種や在来種の野菜がいいので、そういう品種ばかり育てています。

少しくらいかたくなってきても、よく噛んで、噛み切れない部分は残したらいいわけです。顎が鍛えられますし。炒め物にはちょっとかたいなぁと思ったら、よく煮たらいいわけです。人間、ラクをしようとすると、頭も体も衰えていくものです。



よく見ると、菜の花の裏側に、小さなクモがいました。いろんな虫たちが、姿を現し始めています。畑にはてんとう虫もたくさん見えます。


これはなんでしょう?

小松菜の畝に、根っこが紫色のがある、と思ったら、日野菜カブと交配していたようです。先日は小松菜と大根が交配したのを見つけたし、いろんな野菜が生まれています。


オオイヌノフグリもあちこちで咲き始めました。周りが赤茶けているのは、この通りは毎年除草剤がまかれているから。そんななかでひと際美しく、夜空の星のように輝いていました。

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自然農の方法については、こちらの本を主に参考にしています。


自然農・栽培の手引き(鏡山悦子 著, 川口由一 監修)