うちの田畑は今のところイノシシが来る心配はありませんが、綾川町(香川県)でも山のほうに行くと、イノシシが出るらしく、田畑を柵で囲っています。
少し前に、The Japan Timesの記事(Teens find spicy ‘udders’ keep boars at bay)で、高校生が考え出した面白いイノシシ対策についての話を読みました。寄稿記事で、筆者は作家や環境活動家として有名なC. W. ニコルさん。
ニコルさんは、イオンが出資する高校生向けの環境賞の審査員を務めていて、群馬県立利根実業高等学校の学生たちが発案した、農林廃材を利用した安全な侵入防護柵に「ニコル賞」を与えたとのこと。
この侵入防護柵のつくり方が面白いんです。使い古された軍手に赤トウガラシを詰め、青い育苗ポットに吊り下げ、25〜30センチの間隔で設置するそうです。
Teens find spicy ‘udders’ keep boars at bay BY C.W. NICOL SPECIAL TO THE JAPAN TIMES より |
「青色」のポットというのがポイントで、他の色だと上手くいかないそうです。イノシシの視覚は、夜間でも青い色をはっきりと認識できるらしく、そのことが関係しているようです。
この方法は、120日間にわたる実験で効果を示し、毎年イノシシの被害を受けていた田んぼで稲を収穫できたとのこと。
青いポットにタコの足みたいに手袋の指先が垂れ下がっていて、見た目にもかわいいですね。
イノシシは唐辛子が苦手らしく、畑に植えてイノシシ避けにしようとした話を聞いたことがありますが、ただ植えておくだけでは効果がなかったそうです。青いポットと軍手を組み合わせるとは、画期的ですね。
赤トウガラシといえば、香川には在来品種の「香川本鷹トウガラシ」があります。このトウガラシを使って、どこかで実験してみたいなぁ。