ぼくはものを書くことを仕事にしているので、しがらんで書きたいことを書けなくなったら、もの書き生命の終わりだと思っています。だから実生活では、しがらみができそうな場所にはなるべく近寄らないように心掛けています。
一方で、「しがらみ」といっても、勝手に自主規制しているような類のものも世の中にはたくさんあるでしょう。こんなことを言ったらあの人が怒りそう、とか、これは自分の所属している組織の意向とは異なる、とか。
そんなことを気にしていると、年をとっていろんな個人や組織との関係が増えれば増えるほど、自分の発言が不自由になり、しまいには何も言えなくなってしまいます。
ポイントは、まだあまり「しがらみ」のないときから、自分の言いたいことを言いまくっていくことだと思います。そうすれば、そもそも「しがらみ」を生むような相手や組織との関係が生まれにくくなるでしょう。
もう十分にしがらんでしまったという場合は、ちょっとずつ正体を出していくか、今まで築いてきた関係を捨て去る覚悟があれば、一気に正体を現すか、あるいはしがらんで自分の本当の姿をこれからも現さずにいるかの三択です。
オフラインの実生活では正体を現さず、ひとまず匿名ブログで思う存分自分を表現するのもありでしょう。そのうちオフラインでも正体を現したくなるのではないかと思います。