みんなが「好きなこと」をすれば平和な世の中になる

多くの人が「好きなこと」をして暮らしていければ平和な世の中になる。

そう言われて、「そうかも」と思う方は、本当に好きなことをしている方かもしれません。「んなアホな」と思う方は、自分が本当にすべきこと、やりたいことが見つかっていない方かもしれません。

「好きなこと」と言われて思い浮かべるものは人それぞれですが、生きがいや自分の使命だと思えるほど好きなことに打ち込んでいれば、他人に害を与えるような人間にはなりにくいのではないかと思います。

ところが、みんながみんな「好きなこと」を見つけ、それをして暮らしていけるほど、今の世の中はうまくできていません。

幼い頃から固定観念を植え付けるような教育を受けさせられたり、受験や就職のレースに巻き込まれたり、ブラック企業で働き続けなければ生計を立てられなくなったり。

「好きなこと」ができないのは、自分のせいだけではないと思います。社会の責任や、自分より前の時代に生きてきた人々の責任もあります。

人は皆それぞれ、すばらしい才能や素質をもって生まれてきているのだと思います。しかし、環境によって、それが生かされるか、生かされないかの違いが出てきます。自分の意思だけではどうにもならない問題もあると思います。

自分の才能や素質を生かすには、「自力」を出し切る必要がありますが、「他力」も無視できません。「他力」はよくもわるくも自分に影響を及ぼします。「他力」の集合体である環境というのは、おそろしいほどの力を持っています。

そのなかで、何かを変えていこうと思えば、「自力」を尽くすしかありません。それが結局は「他力」の働きをも変えていきます。

自分が「好きなこと」をできていないのは、自分だけのせいでも、他人や環境だけのせいでもないでしょう。

解決策は、「自力」と「他力」を見極めながら、「自力」を尽くしていくことです。そういう人が増えれば、世の中は少しずつ生きやすくなるのではないかと思います。