「メモすること」と「アイデアを生み出すこと」



ブログを毎日更新すると決めても、パソコンの前に座ってから「今日は何を書こう」などと考え出すと、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

その日、何を書くかは、パソコンに向かう前にだいたい決まっていて、メモ帳に「ネタ」を箇条書きにして用意しています。

何かブログのアイデアが思い浮かんでも、いざパソコンに向かう頃には何だったかなぁと思い出せないことがあるので、アイデアが浮かんだら、すぐにメモ帳にメモするのが習慣になりました。

メモ帳は、いろいろ試してみましたが、ポケットに入れて持ち運べるくらいの大きさのものが便利で、無印良品の「パスポートメモ」に落ち着きました。これは、用紙が真っ白ではなくクリーム色がかっているのが好きで、再生紙(古紙10%以上)を使用していますが書き心地もいいです。

メモ帳はとにかく自分が気に入るものを使うのが大事で、愛着がわかないと結局どこかへ置き去りにして活用できずに終わってしまいがちです。とはいえ、あまり高価なメモ帳だと、書くときに気張ってしまったり、アイデアを乱雑に書き留めたり、というのがしにくくなりそうなので、ケチケチせずに使えるくらいの価格帯のものがおすすめです。

ブログのアイデアというのは、日常から得たいくつかの材料がつながり、そこに何か自分のメッセージを乗せて書きたいことが生まれることがよくあります。そうやって自然と浮かんできた組み合わせには、うんうん唸って文章を構成したものとは違ったある種の必然性があります。ぼくはそういうのを大事にしていて、それをそのまま留めておきたいのでメモするようにしています(覚えておけたら一番いいのですが、すぐに忘れてしまうので…)。

そして、これはメモしておきたい、というアイデアはたいてい、体を動かしているときに生まれます。特に、畑や庭など、植物たちのいる場所で特に何も考えずに作業しているときです。だから、外に出掛けるときは、ノートをポケットに入れていきます。

そして、不思議なことに、メモをとる習慣をつけると、メモしたいようなことが思い浮かびやすくなる、ということもあるように感じています。出口、つまりアウトプットする場所を用意することで、その出口に応じたものが入口から入ってくる、ということがあるのでしょう。

これは、普段、どういう場所や媒体にどういう形態で表現活動をしているか、ということとも通じてくる話です。日頃ブログを書いていれば、ブログに書くような形態でアイデアが浮かんできたり、小説を書いていたら、登場人物のセリフとしてアイデアが浮かんだり、SNSばかりやっていると「つぶやき」の形で言葉が浮かんだり、というようなことです。

結局は、自分がどういうものをこの世に生み出していきたいか、ということです。それに応じた表現方法を、流行に流されず意図的に選んでいくべきだと思います。