「〆張りもち(しめはりもち)」って、聞いたことありますか? 「幻の餅米」を使っているそうです。
先日、高松の「春日水神市場」で初めて見ました。しめはり餅米というのは、大正時代から育てられていたもち米の品種で、美味しいので当時は盛んに栽培されていたらしいのですが、一方で栽培が難しく、病気にも弱いため、栽培する農家がだんだん減っていったそうです。
その結果、昭和に入ってから一時は栽培が完全に途絶えてしまったそうですが、平成になってから何と一軒の農家から籾だねが発見され、よみがえったそうです。
そんなエピソードを読むと、やっぱり食べてみたくなります。お店のポップによく書いておいてくれたものです。商品のパッケージには、「〆張りもち」とは書かれていますが、そんなレアな品種だったとは、どこにも書かれていません。
家に帰り、食べてみて、再び驚くこととなりました。予想以上のおいしさです!
噛んだときの感触が、ふつうのお餅とは違っています。びろーんと伸びる感じではなく、ぽくっとしたかわいい感触です。そして、甘味があります。
お正月になるとお餅が食べたくなりますが、来年はお餅のシーズンに、探してでも「〆張りもち」を食べたいと思うくらい、おいしいお餅でした。
ぼくはどちらかというと煮て食べるのが好きでしたが、焼いて醤油をつけるのも美味しかったです。
ネットで探してみたところ、有機栽培のは品切れでしたが、特別栽培のはありました。
なたね粕、カニ殻、魚粕などを微生物分解させてつくった有機肥料と堆肥をほどこし、化学肥料と農薬を5割減に控え、水は新潟県津南町の地下水を使用しているとのこと。
日常的には玄米を食べていますが、お餅もときどき食べたくなります。特にストーブの季節は。
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