一説には、人間には自分のはるか先祖までの記憶があるという(思い出せないだけで)。
そう言われてみると、初めてお米を育てたとき、作業中に、何だか前にもしたことがあるような不思議な感じがしたことが何度かあった。
ところで、「才能」といわれるものも、先祖たちからの記憶によるところが大きいのではないかとふと思った。
小さな子どもの頃に誰にも教わらずにすぐピアノが弾けるようになったり、特に練習したわけでもないのに絵をかくのが上手だったり。
「親ゆずり」とか「おじいちゃん(おばあちゃん)ゆずり」とかもいう。「遺伝子」が受け継がれている、ということもあるのだろうけれど、「記憶」まで受け継がれている可能性を考えてみるのは面白い。
ぼくは幼稚園に通っていた頃に、幼稚園で先生が弾くオルガンの音を聞いて感動し、ピアノを弾き始めた。母親のお腹の中にいた頃からピアノをきいていたらしく、祖父がクラシック好きだっというのもあるかもしれない。ちなみに、教わった先生が厳しかったこともあり、ある程度弾けるようにはなったが、練習が嫌になって5年くらいでやめてしまった。
最近はギターの練習をしているけれど、これはどうも「先祖の記憶」が感じられない。それはそれで、好きだったら自分から一から始めたらいいのだと思っている。
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