[CC BY 3.0 es], via Wikimedia Commons |
その商品がどうやってつくられたか、人間や動物や自然環境などにどんな影響を与えながらつくられているか、その商品を使うことで実はどんな影響を与え、受けているかを知れば、買いたくなくなる商品はたくさんあると思う。
他国から輸入した材料を使って日本、中国、欧米諸国で販売される一般消費者向け製品に、自然を破壊し野生動物を絶滅に追い込むリスクがどれだけ潜んでいるかを測定できるツールが開発されたという(信州大学の金本圭一朗教授らの研究。)。
豆腐や家具も…輸入品に潜む野生絶滅リスク、数値化し地図に 研究 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
うちではよくスペイン産の「カルボネール」というオリーブオイルを使っているけれど、スペインのオリーブオイルの需要が高まるにつれ、スペインオオヤマネコ(Iberian lynx)が絶滅の危機に追いやられているという情報もあった。オリーブ畑の灌漑のために、森が破壊されているという。有機JASマークがついているけれど、そういうことまで認定基準に入っているのだろうか? メーカーに問い合わせてみようと思う。
カルボネール オーガニックEVオリーブオイル 458g
今回の研究結果が発表されたというニュースを見て、タバコのパッケージを思い出した。タバコのパッケージに、喫煙によって肺ガンになる可能性が高まることや、真っ黒になった肺の写真を載せているように、将来、いろんな商品のパッケージに、その商品がどの国のどんな動物を苦しめ、どこの森を破壊しているかが表示されるようになるかもしれないと思った。メーカーが自主的にそういう情報を載せることはないだろうけれど、載せないといけないという決まりができるかもしれない。
今回の調査結果のようなことがこれからどんどん明るみになってきて、買い物をする人の知識や関心が高まってくると、メーカーもますます原材料調達の倫理性に配慮せざるを得なくなってくるだろう。「見えなければいいだろう」というのではなく、これからは全部明らかにしたうえで、買い物客が選ぶ時代になっていくだろう。商品のつくられ方が明らかになってないものの購入を控える人が増えていくだろうと思う。
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