ブログを書き続けていれば、ちょっとした金銭的収入を得られるようになるけれど、「お金目当て」だけではたぶん書き続けられないし、書いていても面白くないはず。
このブログは1年ちょっとほぼ毎日書き続けてきて、毎月、光熱費とケータイ代を合わせた金額くらいは収入になるようになった。
とはいえ、ケータイはネットを使わないプランで、光熱費もかなり安いので、「1年間毎日書き続けてたったそれだけ?」と思われることが多いようだ。
自分としては、お金にならない文章を、それまでもブログやノートや原稿用紙に書いてきたので、書きたいことを書いてちょっとでも収入になるのはありがたい。
時給にするとわずかな金額であり、いずれはもっと増やしたいと思っているけれど、そこに着目しすぎるとおかしな方向へ行ったり書くのが面白くなくなってきたりしそうなので、あまり気にしないようにしている。
お金のことを全く気にせずにいられたらいいと思うけれど、現代社会ではお金が必要なことがいろいろあるし、香川に移住してから、お金があったらしたいと思うことが増えてきた。まず、水のきれいな森と出会い、そこを手入れし、自分で土の家を建て、安心して暮らしていける拠点をつくりたい。
人間が生きていくために最低限必要なものを確保するにもずいぶんお金が必要で、そのために毎日朝から晩まで仕事をしなければいけないようなシステムが現代社会にはできあがっている。それが楽しくて好きでやりがいを感じられる仕事ならいいかもしれないけれど、退屈や苦痛に耐えながら時間が過ぎ去るのを待つような仕事や、自分が大切だと思わないノルマを達成するために自分に鞭を打たなければならない仕事なら悲しい。
ぼくはここ数年間、このシステムからどうにか抜け出そうとしてきた。暮らしに余計なお金がかからないようにし、気の進まない仕事を減らして気の向く仕事を増やしてきた。まだ道半ばというか、スタートを切ったばかりだけど、だいぶ自由になり、自分の好きに使える時間が増えた。自由な時間が増えると、どんどんやりたいことが増えていく。
気の進まない仕事を他の仕事に切り替えていくために、文章を書くのが好きなら、ブログは便利だと思う。正社員としての給料と同じ額をブログで得るとなるとかなりの努力と工夫が必要だと思うけれど、フリーでいろんな仕事を掛け持ちしている場合、そのうちの一つをブログに切り替えるくらいは数年かければ可能かもしれない。
とはいえ、最初は「スズメの涙」なので、書くこと自体を楽しみ、自分で意義の感じられることを書かないと、なかなか続けられない。
毎日のように書いていると、いろいろといいことがある。
- 自分の考えや想いが整理される
- 自分の考えや想いを、自分の納得できるカタチで表現できる
- 自分が「何者」かを知ってもらうことで、誰かと協力しやすくなる
- ブログを読んでくれた見知らぬ人とのうれしいコミュニケーションが生まれる(感想をいただいたり、情報提供してくれたり)
- ブログの「ネタ」を探しているうちに、観察力が高まる
- 毎日書いていると、文章を書くスピードが上がる
- 自分が書きたいことを書きながら、読んでくれた人にも役立ちそうなことを書く書き方が学べる
- 過去の自分を振り返るツールになる
- 毎日書くことで、毎日小さな達成感が得られる
これだけで十分続ける意義があると思っているので、これからも書き続けていきたい。
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