誰かと一緒に事を起こしたり、何かのプロジェクトで協力したり、イベントを一緒に開催したりする機会は誰しもいろいろあると思うけれど、チームが途中でばらばらになることも多い。
今までの経験上、「言い出しっぺ」が他人任せだと、まずうまくいかない。自分から言い出してそのチームの中心となる人やそのチームを率先している人は、自分一人でもそのことを完結させるつもりで責任を感じていないと、他人任せで空中分解しやすい。そういう人に限って、誰かに助けてもらって当たり前というような態度でいる。しかし手柄は自分のものにしたい。周りの人たちもそういうことにだんだん気づいて、離れていく。
誰かがやろうとしていることに協力するときは、その人がどれくらい本気で、どこまで自分でやろうとしているのかを見定めるように心がけている。そうしないと、結局振り回されて時間とエネルギーを浪費した、という結果になるおそれがある。
一見同じようなことをやろうとしている人がいても、目的が違う場合があるので、そこも注意が必要。何のためにそれをするのか、その結果何を得たいのか。それによって世の中にどんな変化をもたらし、何を生み出したいのか。想いは一緒だろう、と思っていても、実は違うということはある。ちょっと気まずかったり照れくさかったりしても、最初にお互いに確認しておくのが大事だと思う。長期的に誰かと一緒に何かをする場合は特に。
一緒に進み始めてから、お互いの目指しているところが違うことに気づいたなら、さっさと離れてそれぞれ違う進路を取るのがいいと思う。だらだらとさまよっていても、どこにもたどり着かないし、そんな旅路は面白くない。途中でうまくいかなくなっても、そこから学べることはたくさんある。