「第2回 街路樹サミット in 大阪」に参加した際、会場となった立命館いばらきフューチャープラザのキャンパス内でこんなベンチを見かけた。
一見、よくありそうなベンチだが、「かまどベンチ」という看板に目が留まった。
「平常時にはベンチとして利用しますが、災害時には炊き出し用のかまどとして利用することができます」とのこと。
このベンチがいくつか並んでいて、たしかに災害時には活躍しそう。面白い発想だと思った。ネットで調べてみるといろいろな商品が出てきた。値段は十数万円から、高いものだと三十万円近くして驚いた。
滋賀県のウェブサイトで、レンガ囲いの土台の上に座板を乗せたかまどベンチが紹介されている。
滋賀県ウェブサイトより |
滋賀県の彦根工業高校都市工学科の生徒さんたちがつくられたらしい。コンクリートの基礎づくりからレンガの積み上げに始まり、完成後の炊き出し訓練など、何度も現地に通う過程で、学校や地域の人々との交流が深まり、地域全体で防災への意識が高まっていくという効果もあったとのこと。
手づくりでかまどベンチをつくるのは楽しそう。作り方についても、詳しい資料をまとめて公表してくれている。