昨年はほぼ毎日ブログを書いた。前々からブログは好きだったが、毎日のように書き出したのは初めてだった。思いついたときに時々書くのと、毎日の更新を日課にするのとではずいぶん違う。いそがしかったり疲れていたりすると、書くのがしんどいときもあるけれど、毎日書くことで、日々、小さな達成感が感じられる。習慣になってくると、書かないと落ち着かなくなってくる。
毎日何本も書くとなると、日々体験したことや考えたことなどで、公開して差し障りのないことはどんどん出していくことになり、書くことで頭の中が整理される。ブログを始める前、ぼくの頭は「インプット過多」で混沌としていたが、だいぶ整理されてすっきりした。
書くことで頭のちょっとした訓練にもなる。何かについてブログに書こうと思うと、ある程度の長さの文章に仕上げる必要があり、それについて再考したり、他のことと組み合わせたり、書きながら思いを巡らせたり、けっこう頭を使う。ぼくは頭の怠け癖があるらしく、一時は怠けすぎて頭にもやがかかったような感じになって「これはやばい」と思っていたが、ブログを書き始めてからもやが消え去ってくれた。
ブログを書くことで、人との新しいつながりが生まれることもある。ブログは、googleなどで検索して見知らぬ人にも読まれるので、どこの誰が読んでくれているかわからない。昨年は、それまで知らなかった方が何人かブログを読んでうれしいメッセージをくれた。気ままに書いているブログが、たまたま誰かの役に立つこともあるらしい。
誰でも読める場所に書くので、読んでくれる人を意識しながら書くことになるが、SNSに比べて、ブログは自分と向き合う場所になりやすい。SNSはすぐに誰かが反応してくれて、会話に近い感じがする。読者が少ないブログは「交換日記」に近いかもしれない。とはいえ、誰でも読むことができるので、交換日記をその辺に置き去りにしてあるようなものだけど。
ブログに広告をつければ、ちょっとした副収入も得られる。1年ちょっと続けて、毎月数千円の収入が得られるようになった。時給にすると微々たるものなので、収入目当てではブログは続きにくいと思うけれど、書きたいことを自由に書いてお金も得られる手段にはなる。
SNSではどうしても、他人の目が気になるので(コメントでの個人的なやりとりまで誰にでも見られてしまうし)、何かを演じた文章になってしまいがち。つながりが多ければ多いほど、面倒なことも増えてくるので、だんだん疲れてきてしまいがち。ブログのほうが自由気ままでいいなぁと思うので、ことあるごとにいろんな人にすすめている。
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