お好み焼きと鋳物のフライパン。


昔(というほど昔ではありませんが)、お好み焼きをつくるとなると、いろんな材料を買いに行ったものです。キャベツ、豚肉、お好み焼きソースに、かつお節、青のり、紅生姜もあるといいなぁ‥というように。

ところが最近は、最低限、小麦粉さえあればOKです。野菜も、そのときにある野菜で。


この時期は畑に行けば葉物がわさわさ。間引き菜のお好み焼き、美味しいです。よその畑などで大根の葉っぱが捨てられているのを見るとびっくりしますが(大量に販売したり、となると、仕方ないのだとは思いますが‥)、大根の葉っぱもお好み焼きにぴったりです。


味の詰まった美味しい大根だと、大根の葉っぱを細かく刻んで、もしあればショウガもみじん切りにして加えれば、シンプルですが大満足のお好み焼きに仕上がります。小麦粉は少なめにして、水も最低限、フライパンに乗せるときは押しつぶさずに形をつくると、ふんわりサクサクに出来上がります。繊維の固い小松菜も、お好み焼きにすると繊維が気にならずに食べられました。野菜の風味を味わいたいので、味付けは、生地を練る段階で塩を少なめに、それから焼き上がってから、お好みで醤油を少々たらします。

ちなみに、うちでは及源鋳造のフライパンを愛用しています。厚いフライパンなので、表面だけ焦げるようなことがなく、中までじっくり火が通ります。鋳物のフライパンは買った当初、手入れが大変かなぁと思いましたが、案外そうでもなく、使った後はなるべくすぐに亀の子たわしで洗って火にかけて乾かしておけば、錆びることもなく、簡単です。料理をする前はしっかりとあたためてから油をひくと焦げ付きも少なく、フッ素加工やテフロン加工のフライパンのように数年で表面が剥げてきてダメになることもなく、大事に使えば一生使えそうです。




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by 硲 允(about me)