野菜の魅力を伝えたい。


野菜を販売しはじめてから気づいたことの一つに、そうか、そもそも、みんながみんな野菜が好きなわけじゃないし、むしろ、あんまり好きじゃない、という人も多いんだ、という当たり前のことです。

ぼく自身、昔は(というほどの年月ではありませんが)、野菜はお肉やお魚などのメインの脇役というか、おまけというか、栄養をとるためにちょっと頑張って食べるもの、といった、野菜には酷い位置づけでした。

ところが、有機栽培や自然栽培の野菜の味を知ってから、野菜さんたちへの認識が改められました。野菜って、こんなに美味しかったんか!という驚き。もうけっこう前のことなので、忘れていましたが、その頃の感動を思い出しました。野菜って、こんなに風味豊かで、塩だけでこんなに美味しいとは!という発見。同じ「大根」でも、いろんな種類があって、それぞれ色もカタチも味も違うんだ、という発見。今まで知らなかった種類の野菜に出会う楽しさ。野菜を育ててくれている生産者さんたちと出会い、いろんな話を聞く面白さ。有機栽培と自然栽培って何が違うん!?肥料をやらないほうがいいらしいけど、なんで??野菜がどう育てられているか、考えたこともなかったけど、そんなことを知る面白さ。そして、地球にも人にもやさしく育てられた野菜を食べ続けることによる、自分の心身の変化。むちゃくちゃな食生活で身体のあちこちにガタがきていましたが、野菜たちのおかげで、だいぶ立て直せました。

ぼくの住む香川県では、野菜が食べられる量が少ないらしく、うどん屋さんで、そういうことを書かれたポスターを見たことがあり、「うどんだけではなく野菜も食べよう!」というような啓発ポスターでした。うどんも美味しいけど、美味しくて健康にもいい野菜をあまり食べないのはもったいないことだと思います。ちなみに、さぬきうどん店では、てんぷらもあることが多く、さつまいもやかき揚げなど野菜のてんぷらも見かけます(春はたけのこの天ぷらも)。

野菜の販売をしつつ、野菜の魅力を伝えることもしていきたいなぁと、いろいろ構想を膨らませている今日この頃です。


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by 硲 允(about me)