「これ、やろうと思ったらビジネスになるんじゃない?」と思うアイデアを時々思い付くことがある(実際にはどうなのかわからないが・・・)。
先日思い付いたのは、環境負荷に配慮したイベント会社。
「エコ」や「環境」を謳っているイベントでも、そのイベント自体はほとんど「エコ」や「環境」に配慮してなさそうなイベントが多い。
たとえば、
- 環境に配慮していない紙をチラシや案内などに使いまくっている
- 飲食にプラスチック容器を使用し、大量のプラスチックゴミを出す
- 土に還らない素材でつくった旗やのぼりをたくさん使用する
- 話し声が聞こえづらくなるくらいの音量の音楽やアナウンスを流す
- そのイベントで一度しか使わない設備をつくって終了後はゴミにする
- 公共交通機関ではたどり着けず、車を使わざるを得ない会場で開催する
- ポリエステルなど土に還らない素材を使ったイベントグッズ(Tシャツや帽子など)をばらまく
そこで、なるべく環境負荷を減らすことを目指すイベント会社は、以下なような工夫をする。
- 紙の使用は最小限とし、再生紙や国内の間伐材を原料とする紙を使用する
- 飲食の容器には、生分解可能な素材のものや、竹などを利用する。マイカップやマイ箸の持参を奨励する。レンタルカップの利用など
- 旗やのぼりには布を用い、終了後は風呂敷や手ぬぐいなどにリサイクルする
- 音楽はアンプラグドの生演奏。アナウンスに必要な電源は会場でソーラー発電や人力発電(自転車をこいで発電する装置など)
- 組立・解体して再利用可能は設備のみ使用する
- 公共交通機関で訪れやすい会場を利用し、廃油で走るバスでの送迎も行う
- イベントグッズは、オーガニックコットンや間伐材など、なるべく環境に負荷をかけず土に還る素材でつくり、イベント当日だけでなく普段も使えるようなものにする
世界のエコイベントを調べてみれば、もっといろいろ面白いアイデアが見つかりそう。
「紙」一つとっても、コストを抑えることを優先すると、環境への配慮が足らないものになりがち。地球を汚したり破壊したりするものが安くて、なるべく地球に負荷をかけないものが高いというのでは、市場が全うに機能していないと思うが(自分さえ金儲けできれば、地球を汚しまくったり次の世代に負担をかけても構わない、という人たちが金銭的に得をする仕組みになっている)、そういう仕組みを逆転させるべきだと思う。
今のところ、地球の健康や環境負荷を考慮しないほうが「金儲け」には都合がよさそうなので、規模の経済で安く大量に同じようなものをつくっている企業が幅を利かせているが、これからは時代が変わってくるだろう。エコなイベント会社も、小規模に始めれば経済的に成り立つような気もする。
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