4日連続おでん。おでんも暮らしも「余裕」を残しておくことが大事

最近、4日連続、10食以上連続でおでんを食べている(この調子だと1週間連続を達成しそう)。

毎年、うちでは寒くなると毎日スープ。石油ストーブの上に鍋を乗せて炊く。食べ切るとまた野菜を切ってスープ。

それが最近、おでんに変わった。


具は、ダイコン、にんじん、こんにゃく、豆腐、厚揚げ、卵など。練り物も好きだけど、たいていぼくの苦手な砂糖が入っているので断念。

こんなに毎日おでんを食べ続ける予定ではなかったが、食べ出すと止まらなくなった。出汁はシンプルで、昆布と醤油、日本酒、塩、それから隠し味に能登の魚醤「いしり」

ストーブを付けるついでにじっくり煮込む。

豆腐や厚揚げは、ストーブで煮続けると「す」が入ってくるが、気にしない。むしろ、スープの味がしみて美味しい。お気に入りのレシピ本「菜菜ごはん―野菜・豆etc.すべて植物性素材でつくるかんたん満足レシピ集」(カノウユミコ 著)にも、豆腐にあえて「す」を入れて他の素材のうまみをしみこませる「豆腐の精進す入りおでん」というレシピが載っている。




高松の春日水神市場で、砂糖の入っていないがんもどきを発見。「セレベス」という大きな里芋(インドネシアのセレベス島から伝来したらしい)を入れても美味しそうだと思って買ってきた。

夕食後、野菜をたくさん切って具を補充する。


具が思ったより増えてぎゅうぎゅう詰め。温泉に浸かっている満員客に見えてきた。隙間に具を押し込みながら、「今日は混んでて狭いなぁ~、おい、押すな、押すな」と冗談を言う。大根の上の方が飛び出ている。「わしは半身浴や~」。

この日、高松の街なかを自転車で走ると、年末で忙しい人が多いのか、街が殺気立っている感じがした。

忙しいときや、追い詰められたとき、切羽詰まっているときに、その人間の本質が露わになる。実力以上のことや、キャパオーバーのことをして窮地に陥るようなことがないようにするのも、能力のうちやなぁと、相方に話した。

常におでんで温泉ごっこができるくらいの余裕を残しておきたい。


by 硲 允(about me)
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