しめ飾りづくりワークショップ@zakkaカガラカン(香川県善通寺市)を開催します


お米づくりを始めて今年で4年目。11月から少しずつ稲刈りし、庭で天日干しして、千歯こきで脱穀しています。脱穀したあとの稲わらは、田んぼに返して、それがそのうち虫や微生物たちによって分解されて土となり肥料となり、循環していきます。

昔から日本人の身近にあった稲わら。これを材料にして、草履、むしろ、ほうき、鍋敷き、飾り物など、いろいろなものがつくられてきました。

年の暮れには、しめ縄やしめ飾り。自分で稲を育てるようになって初めて、しめ飾りも自分でつくるようになりました。

今年は、善通寺のフェアトレードショップ「カガラカン」で、しめ飾りづくりのワークショップも開催することになりました。日程は、2017年12月24日(日) 10:00 - 11:00です(詳しくはこちらのイベントページをご覧ください)。


使用する稲わらは、うちの田んぼで無農薬・無肥料で育った「ハッピーヒル」という稲のものです。トラクターや稲刈り機などの機械を使わず、動力機械は草刈り機くらいで、あとは鎌や鍬、スコップなどを使って手作業で育てています。

お米づくりを始めた最初の年、無農薬で無事育ったお米を見た近所の農家さんに、「神社に奉納せななぁ!」と言われました。そのときは、無農薬との関連性について特に何も思わなかったのですが、どうやら、神社のしめ縄には無農薬の稲わらが奉納されることがよくあるようで、たとえば和歌山県新宮市の廣津野(ひろつの)神社には無農薬のわらが奉納されているという記事がありました。しめ縄やしめ飾りはお米のように食べるものではありませんが、神社という神聖な場所には農薬はふさわしくないと考えられているのでしょう。

しめ飾りには、裏白やゆずり葉、橙などが飾られることが多いようですが、今回のワークショップではシンプルに、お米とうちの庭で育ったクロガネモチを飾る予定です。クロガネモチはその名前が「苦労が無い金持ち」と読めることから、金運や出世運のよくなる縁起のいい木とされているそうです。排気ガスにも強いらしく、たしかにうちの近所の街路樹にも植えられています。市販の一般的なしめ飾りには、針金やビニール類など、土に還らない素材も用いられていることが多いですが、当日は土に還る素材のみで制作します。

ワークショップでは、写真を見ていただきながらお米づくりについてのお話も少しさせていただきます。クリスマスイブに自分の手でしめ縄をつくり、爽やかな気分でお正月を迎える準備をできたらと思います。当日のドリンクと、うちのお米を焙煎してつくった玄米珈琲(玄米の黒焼き)のお土産つき(ちなみに玄米の黒焼きは、体温を上げたり免疫力を高めたりする効果があると言われています)で、参加費は2,500円です。お申込みはこちらのイベントページから、もしくはお店に直接お願いします。


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by 硲 允(about me)
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