HomeBiogasという、生ごみや糞尿をバイオガスにしてコンロで料理できるシステムが登場!

東京で暮らしていた頃、生ごみは燃えるごみとして処分していたが、水分をたくさん含む生ごみは燃やすのが大変だと聞いたことがある。香川に来てからは、バケツに入れておき、庭に元々あったコンポストに入れてたい肥化している。

(コンポストはこういうタイプ↓)


このコンポストには、生ごみだけでなく、手づくりコンポストトイレのバケツが一杯になったときもここに入れている。落ち葉に付いた微生物がすごい働きをしてくれているようで、臭いに悩まされることがない。

生ごみとトイレの問題はこれで解決したと思っていたら、興味深い製品が現れた。


イスラエルのスタートアップ企業が開発した、「HomeBiogas(ホームバイオガス)」という製品。



生ゴミや動物の糞をバイオガスにし、キッチンのガスコンロで利用できるという(バイオガス対応のコンロも必要)。

野菜、お肉、牛乳、動物の糞尿など、1日に6リットルまで投入することができ、1キログラムの廃棄物から200リットルのガスが生成されるという(200リットルのガスがあれば、コンロを強火で約1時間使えるらしい)。バイオガスの生成量は気温にもよるので、冬はもっと減るかも。

液肥も取り出せて、畑の肥料に使えるとのこと。

家庭用につくられていて、組み立ても簡単らしい(上の映像で組み立ての様子が早送りで紹介されている)。

うちの食事は野菜とお米中心で、野菜も皮などなるべく全部食べるので生ごみがほとんど出ず、毎日コンロで料理するのに十分なほどの生ごみはなさそう。

HomeBiogasの説明には書かれていないけれど、動物の糞尿が使えるということは、人間の排出物でもいいのではないかと思って問い合わせてみたところ、可能とのこと。しかも、トイレ付きのシステムも販売されているようだ。

トイレの詳細については尋ねていないが、HomeBiogas本体の値段は、2018年4月27日現在、日本への送料を入れて740ドル(この日の為替レートで80,892円)(こちらのページから注文できる)。付属品として1口のコンロも付いている。

うちではガスはカセットコンロを使っていて、年間のガス代は15,000円くらい。出費のことだけを考えると元を取るのに5~6年かかる計算。ネットで調べたところ、世帯あたりの平均的な毎月のガス料金は5,000円くらいのようなので、家庭によっては2~3年で元が取れるかも?

出費の分の元をすぐに取れないとしても、家庭ででた生ごみなどを循環させてガスとして使う、というのは、面白いし、エネルギー源を外部に頼らなくていい気持ちよさは特別なものがあるはず。

こういうシステムが家庭で8万円くらいで導入できるようになるとは、面白い時代になってきたなぁと、感慨深い。

うちでもそのうち導入しようかと検討中。


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by 硲 允(about me)
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