「世界一の長寿村のレシピ」を読んで。「楽しいと思うことをする」のを心掛けたい

世界一の長寿村のレシピ」という本を図書館で借りてきて読んだ。




この本で取り上げられている「世界一の長寿村」とは、沖縄県本島の北部に位置する大宜味(おおぎみ)村。

2007年に厚生労働省が発表した「平成17年都道府県別生命表」によると、女性の平均寿命で沖縄県がトップになり、沖縄は長寿県のイメージがついた。

この本が発売されたのは2011年。現在はどうなのだろうと思って調べてみると、「平成27年都道府県別生命表」では、沖縄県の平均寿命(女性)は7位(男性は36位)に落ちている。なぜだろうと思って調べてみると、食生活の変化により、高脂肪の食事が増えたことなどが指摘されている(参考記事)。

そんな中、長寿を達成してきた沖縄の方たちがどんな暮らしをし、どんな食べ物を食べてきたのか、この本はとても参考になる。80歳や90歳を超えているようにとても見えない「おばあ」たちが登場し、その姿を写真で見ているだけで元気が出てくる。

(当時)91歳の平良さんの暮らしが特に印象に残った。朝6時に起き、まず仏さんにお供えものをして、子どもや孫のお祈りをして一日が始まる。23歳のころからラジオ体操を欠かさず続けていて、「健康は自分で作るもの」と話される。

近くの畑に行き、夏は腰まで海に入って貝や海藻をとり、冬はタコをとり、一年中動き回っているという。毎月2回、民謡同好会に行き、寝る前に歌を歌って覚え、村のお祭りでは歌ったり踊ったりして盛り上がる。

毎晩、その日の出来事をカレンダーに書いて日記をつけているという。「百歳節」や「ボケない小唄」という歌があり、その中に「頭と足腰を使う人はボケない」という歌詞があり、これは平良さんの生活そのものだと話される。

明日することがなかったら、きっとボケるね。「何もしなければボケるし頭を使わなければボケる」って思っているから、何でも自分で考えて、楽しいと思うことをする。毎朝体操して畑に行って、海に行って、料理を作って、何でもしっかり食べて、歌いながら踊って日記も書いて。これだと忙しくてボケてる時間もないよ。(p. 32)
ぼくの暮らしに近いものがあると思った。朝起きて、ヨガ(ストレッチ)をして、畑に行ったり森に行ったりして、(自分の体に合っていると思うものを)しっかり食べて、ギターを弾きながら歌ってブログを書いて…。東京で暮らしていた頃はボケの前兆が出てきていたが、最近はやりたいことが多すぎてボケる暇がなくなってきた。

「楽しいと思うことをする」というのが大事だと思った。いかに毎日、ワクワクしながら楽しんで生きられるか。

この話を読んで、特にそんな感じになっていた時期を思い出した。フリーランスになったばかりの頃、会社の束縛から解き放たれたのがうれしくて、毎日声を上げて笑いながら目覚めた(自分でもおかしくなったのではないかと思ったけれど)。香川に移住したばかりの頃も、自由に過ごせる時間ややりたいことが増え、毎朝笑いながら目覚め、今日は何をしよう、とワクワクしながら起きた。

最近はそういう「ワクワク感」が薄れているなぁと思った。楽しいと思うことをし、やるからにはできるだけ何でも楽しみ、寝る前に明日を楽しみにし、目が覚めたらやりたいことだらけで飛び起きるような毎日を過ごしたい。


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by 硲 允(about me)
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