東京にいた頃は、青山の国連大学前で毎週末開催されている「ファーマーズマーケット」や代々木公園で時々開催される「アースデイマーケット」などによく行っていた。屋外でのマーケットは心地よく、採れたての野菜やいろんな手づくりの雑貨など、毎回目新しいものがいろいろあって面白かった。何度も通っているうちに、出店されている方たちと顔見知りになり、話をするのも楽しかった。
「高知オーガニックマーケット」に行ったときにもらってきたパンフレットを見ると、「加工食品ガイドライン」というのが載っていた。それを読んでいると、いずれは大手の大型店でも、こういう方向に移行していくだろうなぁ、という未来が浮かんできた。「高知オーガニックマーケット」は2008年に始まり、日本で初めてのオーガニックマーケットらしい。大手の大型店でも、最近はオーガニックの商品が増えてきた。オーガニックの方向への世の中の流れは、これからさらに進んでいくように思う。
【関連記事】
by 硲 允(about me)
twitter (@HazamaMakoto)
香川に移住してから、そういう雰囲気のマーケット(マルシェ)が近くになく少し寂しく感じていたが、四国では、高知で毎週土曜日に開催されている「高知オーガニックマーケット(池公園の土曜市)」がある。
「高知オーガニックマーケット」は友人や家族と何度か訪れたことがあり、緑が多いロケーションでなんとも平和な雰囲気のマーケットで、遠くまで来た甲斐があったと毎回思う。
「高知オーガニックマーケット」は友人や家族と何度か訪れたことがあり、緑が多いロケーションでなんとも平和な雰囲気のマーケットで、遠くまで来た甲斐があったと毎回思う。
「高知オーガニックマーケット」に行ったときにもらってきたパンフレットを見ると、「加工食品ガイドライン」というのが載っていた。それを読んでいると、いずれは大手の大型店でも、こういう方向に移行していくだろうなぁ、という未来が浮かんできた。「高知オーガニックマーケット」は2008年に始まり、日本で初めてのオーガニックマーケットらしい。大手の大型店でも、最近はオーガニックの商品が増えてきた。オーガニックの方向への世の中の流れは、これからさらに進んでいくように思う。
「加工食品ガイドライン」の「基本的な考え方」には、こう書かれている。
1、 加工する食材は、基本的に【農薬】【化学肥料】【化学的に合成された添加物(化学調味料・保存料・防腐剤・着色料など)】【遺伝子組み換え】【放射能汚染の危険のあるもの】を使用しないものとする。
2、 できるだけ、国産品で地場のものを優先する。ただし、国内生産されていないものや確保が困難なものは、輸入品の使用を可とする。
「個別の基準」がこれに続く。
農産物は原則として、国内産の旬の露地物を使用することとし、加温ハウス栽培物は使用不可となっている。有機栽培や自然農法、無(低)農薬栽培の農産物が望ましい、としている。「循環のある食環境を作り出すことを目指しています」とのことで、オーガニックマーケット内で販売されている農産物・農産加工品の使用を推奨。
この後の「調味料」を読んで、生半可ではないこだわりが伝わってきた。
調味料は昔ながらの製法に基づいたものを使用する。 (製造の過程で化学薬品が使われているものは不可)
・塩・・・・・化学的に精製されていないもの。(高知県産の完全天日塩を推奨)
・醤油・・・・国内産丸大豆・小麦使用、1 年から 3 年にかけて熟成された天然醸造のもの。 脱脂加工大豆・化学調味料・防腐剤などの添加物入りは使用不可。
・味噌・・・・国内産原材料使用、天然醸造のもの。添加物入りは使用不可。
・油・・・・・化学薬品を使わず、圧搾法でつくられたもの。原料が、遺伝子組み換え作物でないこと。
・甘み・・・・・砂糖は化学的に精製されていないもの(白砂糖でなくても、着色処理の有無も注意すること)。 玄米甘酒や穀物からとれた水あめ、黒砂糖等、自然の甘みの活用を推奨。
化学的に精製された白砂糖はNGで、玄米甘酒や穀物からとれた水あめなどの活用を奨励してくれていて、砂糖が食べられないぼくにはありがたい。
大型チェーン店でこのガイドラインを導入するとすれば、今販売している加工食品はほとんど(全部?)販売できなくなるだろう。しかし、このガイドラインで定められたような食品を求めている人はおそらく増えつつあり、オーガニックマーケットだけでなく、10年、20年後には、食品市場全体がこのような方向にかなりシフトしているのではないかと思う。
もらってきたパンフレットには、「高知オーガニックマーケットで販売する農産物の栽培基準」も載っていて、これも面白い。
自家採種・自家種苗を目標とし、できるだけ農薬コーティングされていない種子を選ぶことを求め、出店者間での種子の交換を奨励している。化学合成された農薬・除草剤や、化学合成肥料の使用は禁止している。有機質肥料についても細かく定め、できるだけ輸入されたものではなく身近な素材を選んだり、できるだけ自然な飼い方をされた畜産から出たものを選んだり、上下水処理場から出る汚泥肥料(そんなのがあるとは知らなかった)を避けるように求めている(汚染物質が多いので)。
ガイドラインを読むだけでも勉強になり、パンフレットの目立つところに掲載され、訪れたお客さんにも伝えたい、という思いが感じられる。
このような高い基準を定めて、よくこんなに出店者が集まったものだなぁと思う。出展者リストをみると、70以上の出展者が掲載されている。香川からは、前にお店に行ったことのある天然酵母のパン屋さん「らくだ屋」も毎週出店されている。
【関連記事】
twitter (@HazamaMakoto)