2017年11月4日(土)に、香川県善通寺市の「善通寺五岳の里市民集いの丘公園」で「第2回香川ESDまつり」が開催されました。
ぼくは森林ボランティア団体である「NPO法人 フォレスターズかがわ」の一員として参加。
事前に伐り出してきた竹(主に真竹)を使って、竹の食器づくりを行いました。
竹をのこぎりで切りると簡単にカップが出来上がります。鉈で割るとお皿に。割った竹を小刀で形を整えると、箸やバターナイフなどもつくれます。
竹のお皿に乗っているのは、屋島の森で伐採したクヌギに植菌して育てたシイタケ。植菌したシイタケやナメコがにょきにょきと出てくる時期で、秋は食卓がきのこで賑わいます。
こちらはフォレスターズかがわ会員のSさんがあっという間に編んでくれた竹かご。中に見えるのはジャンボシイタケ。お店で売っているシイタケを見慣れていると、笠の開いた大きなシイタケを見てびっくりします。
香川の森で間伐したヒノキでできた木琴「ヒノッキン」も大人気でした。「ドレミファソラシド」の音階になっています。「どんぐりころころ」、「山の音楽家」のほか、リクエストにお応えしていろんな曲を演奏しました。
友人たちが営むフェアトレードショップ「zakkカガラカン」のフェアトレードコーヒーや紅茶。ハンドドリップで一杯ずつ丁寧に淹れてくれました。
竹で作ったカップを持っていくと100円引き! 竹カップでコーヒーを飲むのは初めて。珈琲と竹の香りが合わさって、公園の楽しそうな風景を見ながらいただく一杯でくつろぎのひと時。
雑貨や食品もいろいろ。ピープルツリーのフェアトレードチョコレートが人気だったようです。
こちらは、同じく「zakkaカガラカン」による、ココナッツの殻のキーホルダーづくり。
いろんな可愛い形にカットされたココナッツの殻をやすりで磨くと、表面がつるつるになって光沢が出てきます。
みんな真剣な様子で磨いていました。根気が養われそう。
こちらは、三豊市で綿づくりや草木染めなどをされている「あそ美工房」による、綿の工作。
白い綿と茶綿を使って、羊やウサギ、その他なんでも、好きな形をつくります。今どき、紡がれる前の綿に触れることはあまりなく、皆さんふわふわの手触りを楽しまれたことと思います。
(有)田代商店による衣類のリサイクルコーナーもありました。リサイクル着物や反物も販売されていて、ズボンにリメイクできそうなのを買ってきました。
ランチは、「000HANAUTA虹房。 」のお弁当をいただきました。
玄米ご飯に菊の花、ミョウガ、かぶの葉が混ざった「野の花ごはん」。
まこものから揚げも美味しかった!(途中まで何なのか分からずに食べていました・・・)ちなみに、マコモは水生植物で、植えておくと水を浄化してくれるといわれています。
「ESDまつり」の「ESD」という用語はあまり広まっていませんが、「持続可能な開発のための教育」と訳され、文部科学省のウェブサイトでは下のように説明されています。
今、世界には環境、貧困、人権、平和、開発といった様々な問題があります。ESDとは、これらの現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です。つまり、ESDは持続可能な社会づくりの担い手を育む教育です。
漠然とした定義なので、そもそもESDとは何なのか、という面倒な議論が生まれる一方で、いろんな分野の活動をESDの括りでつないでいくことができる側面もあります。「香川ESDまつり」でも、普段は接点がないような団体同士でセッションすることができました。来年もおそらく引き続き開催することになると思います。
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by 硲 允(about me)
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