パッシオパッシブ(香川県丸亀市)の「marche de passio ~クリスマスマーケット2017~」へ。

香川県丸亀市にある工務店「パッシオパッシブ(Passio Passive)」が主催するマルシェ「marche de passio ~クリスマスマーケット2017~」に行ってきました。


木のクリスマスツリー。11月はいろいろイベント続きで出ずっぱりの日々…あっという間に過ぎたので、もうクリスマスかぁ~という感じでした。


パッシオパッシブさんは、木造住宅建築を専門にしていて、地元の木材を積極的に活用されているそうです。マルシェでもベンチや仕切りなどの木材が使われていました。


「パッシブハウス」という言葉をときどき聞くことがあります。太陽光や風、地熱など、自然のエネルギーを生かしてほとんど冷暖房無しで快適に暮らせるような省エネ住宅のことだろうか、と漠然と思っていましたが、パッシオパッシブさんによると、ドイツの「パッシブハウス研究所」が規定する性能基準を満たす認定住宅のことで、その基準とは以下のように定められているそうです。

・年間の冷暖房負荷がそれぞれ15kwh/㎡以下
・一次エネルギー消費量(家電も含む)120kwh/㎡以下
・気密性能として50㎩の加圧時の漏気回数0.6回以下

今お借りしている古民家は「パッシブハウス」ではないけれど、うちではエアコンを使わないしテレビも冷蔵庫もないので、上二つの基準は満たしそうな気もしますが、多分、標準的な暮らし方をした場合、という計算方法なのでしょう。隙間風がぴゅーぴゅー入ってくるので、「機密性能」は落第のはず。

ちなみに、パッシオパッシブさんでは、現段階では「パッシブハウス」をあまりお奨めできないとのこと。

環境先進国ドイツでの現在の目標基準がパッシブハウスです。日本の次世代省エネ基準なんて、遠く及ばない基準です。ここまで性能を上げるのは理想ですが、現在の技術ではとても大変です。つまり、初期コストがかかり過ぎで、元を取るのがとても大変ということです。ということで、現段階ではあまりお奨めすることはできません。ただし、パッシブハウスは私達のフラッグシップであり、出来たら建てたい建物であることは事実です。
とはいえ、パッシオパッシブさんはパッシブハウス・ジャパンの賛助会員で、パッシブハウスの資格である省エネ診断士が2名いるとのこと(香川県では同社のみ)。

パッシブハウス・ジャパンによると、「パッシブハウスは、断熱材や、高性能な窓、熱を逃さない換気システムを導入して、徹底的に熱を逃がさないよう工夫しています」とのこと。そのような造りを実現するには、今のところコストがずいぶんかかるのでしょう。

さて、マルシェに戻って…


丸太を立てた輪投げで子どもたちが遊んでいました。


次から次にお客さんが訪れ、コーヒーを求める行列ができていました(朝はお菓子のお店に大行列ができていたとのこと)。


「炭火焙煎屋 宇宙SORA」さんの玄米珈琲でぬくもりました。珈琲をハンドドリップで一杯いっぱい丁寧に淹れているので時間がかかりますが、お客さんが多いときは20人くらい、根気よく並んでいました。


善通寺のフェアトレードショップ「zakka カガラカン」さんも出店。


可愛いクリスマスカードがいろいろ…フィリピンの女性たちが手すきした紙に、ビーズやフエルトなどを使って手づくりされているそうで、手づくりならではのぬくもりが感じられます。


あったかそうな帽子やソックスや手袋なども。相方が欲しがっていた、指を出せる手袋を見つけて買って帰りました。

東京にいた頃は、しょっちゅうマルシェに出掛けていて、香川に来てからはマルシェが少なくてちょっと寂しく感じていましたが、最近は香川でもどんどん増えてきているようでうれしいことです。


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