「こんぴら狗(いぬ)の開運みくじ」を引く。飼い犬をこんぴらさんに代参させていた話


金刀比羅宮(こんぴらさん)にお参りするのは4、5回目だけど、こんな珍しいおみくじがあるのは今まで見逃していた。「こんぴら狗(いぬ)の開運みくじ」だそう。



明治以前、こんぴらさんに参拝を望みながらもそれができない人々が飼い犬を代わりに参らせることがあり、そうした犬を「金毘羅狗(こんぴらいぬ)」と呼んだらしい。

上の写真の犬の人形が首に掛けているような袋に、飼い主の名前を記した木札や初穂料、参拝途中の食費などが入っていたとのこと。犬は途中で道に迷うようなこともあっただろうけれど、道中、人々の世話になりながら務めを果たしたという。

おみくじは、その結果に引きずられそうだしもうやらないでおこうと時々思うが、珍しいおみくじがあると引きたくなる。


こんぴら狗の背中におみくじが入っている。大きな犬と子犬のおみくじは違うのだろうかと、外国から来られたらしい方にきかれたけれど、多分一緒。大きな犬の背中から引いた。


こんな袋に入っている。


「この縁起物お守りは、こんぴら狗の誠実さと人情のあたたかさを現在に伝えるシンボルとしてあなたの願いを叶え、しあわせをもたらしてくれます」とのことで、祈祷をしてくれているらしい。

お参りする犬をみんなでお世話する様子が浮かんできて、そういうのは何だかいいなぁと思った。

ちなみに、おみくじは「末吉」だったけれど、メッセージはいいことばかり書かれていて、最近できた曲の歌詞と重なる内容でうれしかった。

こんぴら狗をテーマにした絵本もあるらしい。


「走れゴン―こんぴら狗物語」多田 とし子 (著),‎ 湯村 輝彦 (イラスト)


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by 硲 允(about me)
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