「まちのシューレ963」(高松)の「日本の道具展」へ。手づくりの美しい道具と出会える


「まちのシューレ963」(香川県高松市)で開催されている「日本の道具展」を見に行った。

箒に曲げわっぱ、竹で編んだかごや茶こし、アケビのかごなど…職人さんの手でつくられた道具はどれも美しく、見ているだけでも楽しい。


「かもしか道具店」のすり鉢を買ってきた。スパイスをすりつぶすのにいいらしい。よく見るすり鉢のように、ギザギザになっていないので、使ったあとで洗いやすそう。


朴(ほう)の木のすりこぎもあわせて購入。


独特の形状で、このすり鉢に合わせてつくられているらしい。このすりこぎは、化学塗料を使用せず、化学処理や樹脂加工を一切行っていないとのこと。

朴の木の材は堅く、水に強く手触りがいいので、まな板や包丁の柄によく使われ、下駄の歯にも使われるらしい(Wikipediaによる)。

商品の説明を見ると、「燃えますので、直接火にかけないでください」と書かれていて、面白かった。そこまで丁寧に教えてくれるとは。

このすり鉢とすりこぎは、Amazonでも販売されている(すり鉢はほかの色もある)。





大きいサイズもある(展示会にもあった)



大きいサイズのほうの使い方の動画もあり、野菜も一緒に入れたり、ジャガイモをマッシュにしたり、山芋をとろろにしたりしている。スパイスをちょっと使うには小さいサイズで十分だけど、幅広い使い方をするには大きいほうがよさそう。



展示会で見たトタンのバケツも雑巾がけの掃除用によさそうで、買おうか迷ったけれど、どれくらい錆びやすいのかわからなくて、買わないでおいた。帰ってから調べてみると、溶接を行わずに職人さんが手でつくったトタンのバケツは錆びに強いという情報があった。

箒と「はりみ」のちりとりを買ったばかりなのに、立ち止まって見とれた。竹やあけびなどを編んだかごにも惹かれる。自分でつくったつるかごもいいけれど、長年つくられてきた職人さんのかごは(当然ながら!)風格が違う。

この日、美術館に行こうかとも迷っていたけれど、どこもあまり気が進まず、結局、「日本の道具店」に行ってよかった。使い勝手を考え、心をこめて丁寧につくられた道具は美しい。美しい道具を取り入れると、美しい暮らしがしたくなる。

展示会の会期は、2018年4月17日(金)から5月13日(日)まで(11:00~19:30)。

出展者と、出店されている道具は以下。


  • かもしか道具店(土鍋、すり鉢、耐熱皿)
  • 木村硝子店(うすはりガラスコップ)
  • TAjiKA (はさみ)
  • 白木屋中村伝兵衛商店 (箒、はたき、ちりとり)
  • 森羅-sinra-(漆器)
  • スズキ家の茶ノ間(座布団カバー、竹皮編みスリッパ)
  • 須浪亨商店
  • ダイヤメゾン(ダイヤ印アルミ鍋、アルミカップ)
  • 司製樽(おひつ、桶)
  • 辻和金網(焼き網、ゆどうふ杓子、茶こし)
  • 曲げわっぱ工房 岡林(わっぱ弁当箱)
  • 松野屋(かご、ざる、トタン米びつ、すだれ)
  • 野田琺瑯(琺瑯保存容器)
  • 宮本工芸(あけびかご、針刺し)


場所はこちら。
香川県高松市丸亀町13-3 高松丸亀町参番街東館2F




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by 硲 允(about me)
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