今年(2018年)もお米づくりが始まった。東京から香川に移住した2014年から毎年、ハッピーヒルという品種のお米を無農薬で育てている。最初の年に、水をためる前の畦塗りをする余裕がなく、水を張らずに育ててみたところ(陸稲)、それで問題なく育ったので、それから毎年、水を引かずに育てている。陸稲の場合、連作はできない、というのが定説のようだけど、うちの田んぼでは4年連続で育てて今のところ問題が出ていない。
今年は例年より少し遅く、5月4日に(あらかじめ水に浸けて根っこを少し出しておいた)種を播いて苗代をつくった(上の写真)。
去年に続き、近所に生えている竹でアーチをつくって、防鳥ネットを張った(苗代のつくり方については、去年の記事をご覧ください)。
苗代をつくった数日後、嫌な予感がして近づいて様子を見てみると、苗代の土の上に籾殻が散乱している! これはきっと、スズメさんたちの仕業!(一年目、最初はネットを張らず、たくさんのお米がスズメさんたちのエサとなった) ネットの周囲をぐるりと確認してみると、鳥が入れないようにしっかり固定していたつもりが、一部ネットが浮いて、鳥が出入りしたらしき形跡があった。竹や土でネットを押さえていたけれど、スズメさんは思ったより力持ちだった…!
そんなこともあろうかと、今年はいつもより多めに種籾を播いておいたし、籾殻が散乱していたのは一部だったので、撒き直しはしなかった。
苗代をよく確認していると、さらにモグラの穴らしきものを発見!
いつもはモグラ除けに、苗代の周りに溝を掘るのだけど、今年は夕方に急いでつくったので溝は省略していた。今のところ苗代に特に被害はなさそうだが、来年からは溝をちゃんと掘ろうと思った。
手抜き作業のせいで不安になっていたけれど、苗代をつくって1週間後くらいには芽が出はじめ、10日後の5月14日には、下の写真のようにわんさか芽が出てきて安心した。
まだちっちゃいけれど、見るからに逞しい。この小さい芽が、少しずつ大きくなって、秋には一つの芽からいくつものお米を実らせてくれる…その生命力に触れると、こちらも元気が出てくる。手作業でのお米づくりはなかなか大変で、「来年は一年、お休みにしようかな」と思うこともあるけれど、春になるとやっぱり始めずにはいられなくなる。
by 硲 允(about me)
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