畑仕事と瞑想。好きで慣れたことを瞑想に。


どうも気分が晴れないなぁというときは、室内でばかり過ごしていた、ということが多い。

今年は雨の日がよく続く。畑仕事や庭仕事ができない日が続くと、体がなまってきて、気持ちも沈んでくる。何をしてもあまり楽しくなくて、自分は何がしたいんだろう・・なんて思えてくることもある。

ところが、ようやく晴れて畑仕事を存分にすると、気分が一気に晴れやかになり、心のもやもやも吹き飛んでしまう。心の悩みは理屈では解決できない場合が多いのかもしれない。一日中外で動き回った日は、前日まで室内でもやもやとしていたときとは別人になった気分になることがある。

畑仕事や手仕事は「瞑想」のようなものだと言われることがある。一概に「瞑想」といってもいろんな瞑想があるだろうけれど、「余計なことを考えない」という点で、畑仕事は瞑想に近いところがあるかもしれない。特に、鎌を使った草刈り。刈払い機などの機械を使うと、車の運転のようにちょっと神経を使う必要があるし、種まきも頭を使うので瞑想の感じはしないが、作物を育てていない場所をひたすら草刈りする作業は、何も考える必要がなく、頭が休まるのかもしれない。そして、何も考えていないようで、そんなときに、ちょっとしたアイデアが浮かぶことが多い。

何をしているときに瞑想のような状態に入れるかは、人によって異なるだろう。まず、そのことが好きでなければ難しいだろうと思う。畑仕事が嫌いだと、草刈りをしていても、「イヤだなぁ、面倒だなぁ」という気持ちが出てきて、瞑想どころではないだろう。

それから、その作業に慣れていて、ほとんど何も意識的に考えなくてもできる状態になっている必要もあると思う。草刈りにしても、ぼくは最初の頃は、虫をおそれながらだったし、フォームがわるくてすぐに体を痛め、どこをどの順番で刈ったらいいかもわからず「迷走」していた。

自分の好きなことで、瞑想のような状態にすぐに入れるものを一つか二つ用意しておくと心のケアに役立つように思う。


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by 硲 允(about me)
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