前から気になっていた中津万象園(香川県丸亀市)を初めて訪れた。
中津万象園は、1688年に、丸亀二代目藩主である京極高豊(きょうごく たかとよ)という大名が築いた庭らしい。
日本庭園への造詣はゼロだが、散歩を楽しむために出掛けた。
1~2時間散歩するには、広すぎず、狭すぎず、ちょうどいい。
名物の「千代の笠松」。樹齢600年以上の松が、笠の形に仕立てられている。
下から見上げるとこんな様子。松の力強さを感じるが、無理やりだという感じがして、見ていて楽しくなるものではない。このように維持するためにかかってきた職人さんたちの労力はかなりのものだろう。
竹林に1本生えた彼岸花。
海が見えるスポットもある。
白い石に鉛筆で願い事をかき、投げ入れる。こんなのは初めて見た。
池の水面に映った雲。
陶器館もあり、オリエント地域で昔に出土した陶器をいろいろ見ることができて、興味深かった。
併設されている丸亀美術館では、バルビゾン派のミレーやルソーなどの絵画を展示しているとのことで、それも楽しみにしていたが、企画展の最中だったらしく、幾何学的な謎の絵ばかりだった(どうやら常設展、というのは無いようで、お目当ての絵がある場合、行く前に確認したほうがいいかも)。
バルビゾン派には縁がなかったが、代わりに、カモが相手をしてくれた。
カモの一群(多分親子)が向こうからわざわざ歩いてきた。
人間に慣れた様子で、こわがらない。
こんなに近づいても平気なカモたちとは初めて出会った。
ツバキの種を手に乗せていると、様子を見に来て、「フン、食べものじゃない」となったかと思いきや、この後、すごいスピードでくちばしで種をくわえてびっくりした(すぐに捨てたようだったけど)。
カモたちは、庭の管理をされている方が大好きなようで、見つけると大興奮して追いかけていった。野生のカモだと思うけれど、ここに居着いて、ここで人間とほどよく関わり合いながら暮らしているのだろう。半野生という感じだった。
中津万象園のウェブサイトで入場割引券がもらえ、印刷していったが、これは庭園だけの入場の際に適用されるもので、美術館も見ていく場合、自動的にセット割り引きが適用されるのでクーポンは必要ない。
駐車場がわからず通り過ぎて戻るのに困ったが、道路を挟んだところにある。
●アクセス
中津万象園・丸亀美術館
開園時間:AM9:30~PM5:00(最終受付 PM4:30)
定休日: 毎週水曜
電話番号: 0877-23-6326
〒763-0054 香川県丸亀市中津町25-1
無料駐車場あり
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